健大高崎が危機感...青柳監督「夏は大変な戦いになる」 対策徹底の前橋が「勝つならばこういう展開」で善戦

2025年4月26日(土)12時45分 スポーツニッポン

 ◇春季高校野球群馬県大会 準々決勝 健大高崎7—1前橋 (2025年4月26日 高崎城南)

 今春の選抜で4強入りした健大高崎が7—1で前橋を下し、関東大会出場が懸かる準決勝進出を果たした。ただ、5回終了時点までは1—1と苦戦した。6回に2得点、8回に4得点と終盤に打線が力を発揮し、結果的には大勝となった。

 接戦の理由は前橋が徹底した「健大対策」。外野手が深い位置に守る長打を許さないシフトを敷いた。前橋の先発右腕・井野はコースを丁寧に突き、フライボールで打ち取る場面が目立った。

 さらに出塁を許しても、クイックを徹底することで「機動破壊」を封じた。連打がなければ得点が狙えないように追い込まれ、健大高崎打線の焦りは増した。試合後、昨春の選抜では日本一、今春は選抜4強に導いた名将・青柳博文監督の言葉には危機感がにじんだ。

 「フライばかりで一番ダメな試合。“強く、低く”といつも言っていますが、なかなか…。(相手投手がクイックを徹底し)こういう対策を群馬の各チームがしてきますから、夏は大変な戦いになります。気を引き締めていかないといけない」

 一方、中盤まで対策が実っていた前橋・浜田豪監督は「頑張ったとは思いますけど、後半に打って勝つことを目指していた。(5回から救援した)下重君を打てる打線でなければダメ。でも勝つとすればこういう展開をするしかないと思うんですよね。中盤であと1点を先に取れるか。それをさせない強さが健大高崎にはあります」と振り返った。

 3季連続甲子園出場中で2回は4強以上と圧倒的な強さを誇っている健大高崎。夏も黙って「健大一強」を許すほど群馬は甘くない。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

スポーツニッポン

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