まだ7登板で!? 佐々木朗希は「最もがっかりした」 開幕1か月で飛んだMLB幹部の辛辣意見に米波紋「ササキにはアドバンテージがない」
2025年5月5日(月)5時30分 ココカラネクスト

ブレーブス戦では待望のメジャー初勝利を手にした佐々木。(C)Getty Images
日本球界で「怪物」と評された前評判の高さゆえ、か。ドジャースの佐々木朗希に思わぬ厳しい意見が飛んだ。
現地時間5月3日、MLB公式サイトは「球団幹部がこれまでの最大のサプライズと失望を語る」と銘打った記事を掲載。匿名で回答した20人のMLB球団幹部による今季のメジャーリーグに対する評価をまとめたリポート内で「最もがっかりした選手は誰?」というトピックにおいて佐々木の名が挙げられた。
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今季の佐々木はたしかに苦闘が続いている。現地時間5月3日に敵地で行われたブレーブス戦で初勝利を挙げたものの、7先発で1勝1敗。さらに防御率3.86、WHIP1.45、奪三振率7.12とロッテ時代の支配的な投球はできずにいる。
30球団未満20球団以上が争奪戦を繰り広げた期待の大きさもあって、佐々木の現状には不満が募るのかもしれない。同メディアに匿名でコメントを寄せた幹部の一人は「彼は『ネクスト・(ポール・)スキーンズ』と称賛されているようだったが、今のところそうではない」と指摘。「四球の多さは驚くべきものだった」と与四球率(5.93)の高さを嘆いた。
しかし、まだ開幕1か月。メジャー初挑戦で、定着に向けて試行錯誤を繰り返している段階で「最もがっかりした選手」と断じられるのはいかがなものか。実際、MLB公式サイトの評価には現地メディアでも波紋が広まっている。
米誌『Sports Illustrated』は「たしかに結果はまちまちだ」とここまでの佐々木のパフォーマンスを振り返った上で、「ロウキが恐ろしいのは成長できる余地が非常に大きいこと」と語ったドジャースのブランドン・ゴメスGMのコメントを紹介。そして、匿名幹部をくさすように続けている。
「スキーンズと異なり、ササキにはアドバンテージがなかった。ルーキーシーズンを前にしたアメリカでの生活、野球、食事、その他の習慣に慣れる必要があった。それは言い訳ではない。あのヨシノブ・ヤマモトも昨季に同じ要因に直面していた。彼もMLBでの生活に慣れるのに時間が必要だった。ササキも同様に時間がかかるだろう」
シビアな意見が寄せられるのは、それだけ注目されている裏返しとも言える。それだけにここから彼が“逆風”をいかに吹き飛ばしていくかを見守りたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]