立大・丸山一喜が涙の一打 史上初の延長逆転サヨナラ弾「ホームに戻ってきたら4年生が...」V可能性残す
2025年5月5日(月)17時45分 スポーツニッポン
◇東京六大学野球春季リーグ戦第4週最終日 3回戦 立大11—10早大(2025年5月5日 神宮)
優勝の可能性を残す一打が右中間スタンドに伸びた。
延長12回、表に1点を勝ち越された無死1塁。打席に向かう前の丸山一喜(3年=大阪桐蔭)は木村泰雄監督に「どうしますか?」とバントも考えていた。帰ってきた答えは「打つしかないだろ」という信頼の言葉。「ストライクゾーンは強く振ろう」と丸山は2球目のストレートをスタンドまで運んでみせた。関係者によると延長での逆転サヨナラ本塁打は史上初の快挙となった。
一時は6点のリードを追いつかれ、勝ち越された。今季の目標は「勝ちきる!」。昨年まで3回戦に敗れ下位に沈んでいたチームが今年は違う。法大戦、早大1回戦でもサヨナラ勝ち。この日敗れれば優勝の可能性がほぼ消滅する一戦で、全員で勝ちきった。
「ホームに戻ってきたら4年生が涙で迎えてくれた。それを見たら自分も我慢できませんでした」と丸山はチームメートと抱き合って涙を流した。高校時代にもなかったサヨナラ弾。1番の山形球道(4年=興南)が3ランを含む5打点など最上級生も引っ張っている。試合時間4時間17分の激闘。3連覇を狙う早大を撃破して、セントポールの勢いはどんどん増している。