井上尚弥 7回までの採点はジャッジ全員「68―63」失ったのはダウンの2回のみ

2025年5月5日(月)13時18分 スポーツニッポン

 ◇プロボクシング 世界4団体スーパーバンタム級タイトルマッチ 統一王者井上尚弥(大橋)<12回戦>WBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)(2025年5月4日 米ネバダ州ラスベガス T−モバイル・アリーナ)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が21年6月以来、4年ぶり3度目のラスベガス凱旋を逆転KO勝利で飾った。挑戦者のWBA同級1位ラモン・カルデナス(29=メキシコ)を8回45秒TKOで破り、プロデビューから30連勝で4団体王座4度目の防衛に成功。世界戦通算23KO勝利は伝説のヘビー級王者ジョー・ルイス(米国)の記録を約77年ぶりに更新する歴代最多で、世界戦25連勝は元世界3階級制覇王者フリオ・セサール・チャベス(メキシコ)らに並び歴代3位となった。

 2回にカルデナスの右クロスを浴びて鼻血を出し、ラウンド終盤にはカウンターの左フックをもらって昨年5月のルイス・ネリ(メキシコ)戦以来2度目のダウンを喫した。しかし、ワンツーを主体に反撃すると4回以降は左フックやボディーを交えて攻勢。7回、右ストレートでダウンを奪うと、8回に猛攻を仕掛けてレフェリーストップを呼び込んだ。

 試合後に公開された採点はマックス・デルーカ、デビッド・サザーランド、スティーブ・ワイズフェルドのジャッジ3氏とも7回まで井上の「68—63」だった。井上が失ったのはダウンがあり、3者とも「10—8」とした2回だけ。それ以外のラウンドは全て井上の「10—9」と試合を通して優位だったことは変わらず、逆にダウンを奪った7回は「10—8」だった。

 井上はリング上のインタビューで「僕が殴り合いが好きだということは証明できたと思います。すごく楽しかったです」と語った。カルデナスを「非常にタフな相手でした。オッズ的にはかなりの差があったと思うんですけど、相手は必死に倒しに来た」と評価した上で「ボクシングはそんなに甘くないと痛感しました」と反省も忘れていなかった。

スポーツニッポン

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