「マリーゴールド」岩谷麻優、新入団初戦で高橋奈七永と伝説マッチ「世界一の団体にしていきたい」…5・4後楽園【バックステージ全コメント】

2025年5月6日(火)12時45分 スポーツ報知

新入団初戦で高橋奈七永と伝説の名勝負を残した岩谷麻優

◆マリーゴールド「Marigold Rising Spirit 2025」(4日、後楽園ホール)観衆1210

 女子プロレスのマリーゴールドは4日、後楽園ホールで「Marigold Rising Spirit 2025」を開催した。

 メインイベントで「スターダム」を退団し1日に新入団した岩谷麻優が5・24代々木第二体育館で引退する高橋奈七永とシングル対決した。

 移籍初戦で涙を浮かべリングインした岩谷。対戦相手の高橋は、「スターダム」での2011年1月のデビューから3戦目で対戦した大先輩。当時は入場曲がかかった時に泣いてしまった思い出があったが14年を経た一騎打ちは、高橋の厳しい攻撃に耐えに耐えた。場外でのトペをパイプ椅子で封じられ激しい場外戦へ突入。南側客席で激しい打撃戦を展開すると、ラリアットを浴び、階段を後ろから転げ落ちた。

 映画「蒲田行進曲」をほうふつとさせる階段落ちは、過去に松永光弘、葛西純が飛び込んだバルコニーダイブを思い起こさせる後楽園ホール史上に残る禁断の壮絶シーンとなった。全身にダメージを負いながらも、リング上で椅子に座って張り手合戦を展開。高橋の逆片エビ固め、足4の字固めに苦悶し、必殺の冷蔵庫爆弾で万事休すと思われたが奇跡のキックアウトで返した。最後は、ラリアットから立ち上がり連弾しようとした高橋を大逆転のウラカン・ラナで丸め込みカウント3を奪い、劇的な初陣を勝利で飾った。

 これから何度も語り継がれるであろう名勝負。マリーゴールド初戦でいきなり伝説マッチを刻んだ岩谷に客席からは「麻優コール」の大合唱がわき起こった。マイクを持った岩谷は「スターダム辞めて3日後に会見やって、みんな置いてけぼりにしたファンのみなさん、ごめんなさい」と謝罪し「これからは一緒に一緒にいろんな夢を見ていきたい。みなさん、これからも付いてきてください」と絶叫した。

 そして5・24代々木第二大会で引退する高橋へ「奈七永さんのこと老害って言ってごめんなさい。あんなこと言っちゃったから今日めちゃくちゃ怖かった。でも泣かないであなたの前に立つことができました。岩谷麻優、成長しました。高橋奈七永さんの強さを身にしみて実感して。あなたの強さは必ず自分たちの世代が受け継いでいきます。戦ってくれてありがとうございました」と感謝した。

 高橋は「麻優、私、老害じゃないよね?そういうことでいい?」と問いかけると、こみ上げた涙をぬぐわずに「プロレスを長くやってると、頑張ってきたらまた岩谷麻優とこうやって試合ができて…何か天使みたいだな、お前」と送り「私以上にでっかくなって、麻優がマリーゴールド来てくれて良かったよ!ありがとう!岩谷麻優のプロレス最高だった!」と最大級の賛辞を送った。

 感動のリングにスーパーフライ王者のビクトリア弓月が入り「麻優さんがスーパーフライを狙っている話、耳にしたんですけど、私の持つベルトに挑戦してきてください。この1年で大きくなったビクトリア弓月が麻優さんの挑戦、受けますよ」と挑戦者に指名した。岩谷も「岩谷麻優はもっともっと高い所にいるから、いつやる?」と受諾し、近日中に両者がタイトルをかけ対戦することが確実になった。

 マリーゴールドの「天使」となった岩谷はバックステージで万感を込め以下のメッセージを残した。

 「みなさん、こんばんわ!改めましてマリーゴールドの岩谷麻優です。本日は本当にたくさんのご来場ありがとうございます。

 正直、正直…退団発表して入団会見があって、いろんな…いろんな声…応援の声だったり、批判だったり、一番はやっぱりガッカリしたってコメントがすごく多くて…すごい悔しかった。

 けど、正直、やっぱりスターダムはすごい団体で、やっぱり、まだまだマリーゴールド、ガッカリしたって思われるような…すごく実感して。

 でも、自分はスターダム辞めたこと後悔ないです。今日、奈七永さんと戦って、このマリーゴールドという団体の空気感を味わって、第1試合からメインイベントまで、すごく全部マリーゴールドらしさが詰まった興行になってたと思うし、自分が入り口となって初めてマリーゴールドを見て、そっからはまったよ、とか、そういう人が増えるようにこれから入り口になって、そんでもってマリーゴールドの顔にもなっていきたいと思うし。

 女子プロレス、こっからこっから…マリーゴールド!自分の手でいや、みんなの手で世界一の団体にしていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。

 そして高橋奈七永!代々木で引退するけど、高橋奈七永のパッションを自分たちが受け継いでいって、あの情熱を消さずにこれからも戦っていきたいと思います。本日は、本当にたくさんご来場いただきましてありがとうございます。これからも付いてきてください。ありがとうございました」

 

 ◆5・4後楽園全成績

 ▼6人タッグマッチ 15分1本勝負

ハミングバード、○南小桃、瀬戸レア(7分29秒、フィッシャーマンズスクリュー→片エビ固め)橘渚●、咲村良子、勇気みなみ

 ▼3WAYマッチ 15分1本勝負

○石川奈青(7分09秒、スパインバスター→エビ固め)リアラ●

※もう1人は、山中絵里奈

 ▼6人タッグマッチ 15分1本勝負

ちゃんよた、○後藤智香、翔月なつみ(9分31秒、グランドコブラツイスト)メガトン●、CHIAKI、野崎渚

 ▼15分1本勝負

○青野未来(11分52秒、スタイルズ・クラッシュ→エビ固め)田中きずな●

 ▼UN選手権 30分1本勝負

○王者・桜井麻衣(16分42秒、ロマネコンティタン)挑戦者・松井珠紗●

 ▼タッグマッチ 20分1本勝負

○林下詩美、ビクトリア弓月(15分55秒、ハイジャック・ボム→片エビ固め)MIRAI●、山岡聖怜

 ▼パッションカウントダウン 30分1本勝負

○岩谷麻優(26分19秒、ウラカン・ラナ)高橋奈七永●

スポーツ報知

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