高橋奈七永、岩谷麻優との劇的マッチに号泣…「救世主みたいに現れた…ここまで頑張ってきてよかった」…「マリーゴールド」5・4後楽園【バックステージ全コメント】
2025年5月6日(火)12時55分 スポーツ報知
岩谷麻優との一戦を終え号泣する高橋奈七永
◆マリーゴールド「Marigold Rising Spirit 2025」(4日、後楽園ホール)観衆1210
女子プロレスのマリーゴールドは4日、後楽園ホールで「Marigold Rising Spirit 2025」を開催した。
メインイベントで5・24代々木第二体育館で引退する高橋奈七永は、「パッションカウントダウン」で「スターダム」を退団し1日に新入団した岩谷麻優と一騎打ち。現役最後の後楽園での試合は、高橋がトペに来たところをパイプ椅子を脳天にぶつけるなど厳しい攻めを岩谷に連続で浴びせた。
場外戦では、南側客席の通路からラリアットを浴びせると、階段を後ろから転げ落ちる映画「蒲田行進曲」をほうふつとさせる階段落ちを追い込んだ。さらにリング上でパイプ椅子に座ったままの張り手合戦、逆片エビ固め、足4の字固め、必殺の冷蔵庫爆弾を浴びせたが驚異の粘りで岩谷に返された。最後は、ラリアットへ行こうとしたところをウラカン・ラナで丸め込まれ敗れた。
今後、時代を経ても語り継がれる名勝負にホールは、両者への歓声と最大級の賛辞を込めた拍手に包まれた。岩谷から「奈七永さんのこと老害って言ってごめんなさい。あんなこと言っちゃったから今日めちゃくちゃ怖かった。でも泣かないであなたの前に立つことができました。岩谷麻優、成長しました。高橋奈七永さんの強さを身にしみて実感して。あなたの強さは必ず自分たちの世代が受け継いでいきます。戦ってくれてありがとうございました」と感謝されると、高橋は「麻優、私、老害じゃないよね?そういうことでいい?」と問いかけ、こみ上げた涙をぬぐわずに「プロレスを長くやってると、頑張ってきたらまた岩谷麻優とこうやって試合ができて…何か天使みたいだな、お前」と送り「私以上にでっかくなって、麻優がマリーゴールド来てくれて良かったよ!ありがとう!岩谷麻優のプロレス最高だった!」と最大級の賛辞を送った。
さらに引退試合の相手に青野未来が名乗りを上げた。返答は保留したが5・24のクライマックスへ一気に急展開を迎えた後楽園だった。
バックステージで高橋は、「終わっちゃう…」と漏らすと岩谷との劇的な名勝負に感極まり顔を覆って号泣した。以下はバックステージでの全コメントになる。
「こんな…岩谷が…何なんですかね?…妖精なのかな?何ですかね?何か…すごいね…すごいわ、全部、岩谷のレスラーとしての力?お客さんが期待している感じ?オーラ、プロレス力…すっげぇなって思わされました。それがこうやって後楽園ホール、最後の後楽園ホール…本当にたぶん、何百回と試合してきたんじゃないかな?29年弱でいろんな戦いをここでしてきて…最後、何だろうね…救世主みたいに現れたね。その物語がすごいなって思って、ここまで頑張ってきてよかった…と。
何か引退ロードやってきましたけど、ここまで思わされるとは思ってなかったです。それがこの場所もそうだし、岩谷っていう人間の力もそうだし、マリーゴールド持ってんなと思いますよ。
だから、ずっとこれからもプロレスの聖地、後楽園でホールでマリーゴールドは快進撃を繰り広げていくと思うし、私のパッションも確実に残っていくだろうと思いますし、負けたことは悔しいけど、今日、この思いになれたことが何よりの宝物になるなと思いました。
終わりよければ全てパッション!代々木まであと7試合。心込めてパッションしますので、終わらない!終わらないです!最後まで駆け抜けていきます!ありがとうございました!」
◆5・4後楽園全成績
▼6人タッグマッチ 15分1本勝負
ハミングバード、○南小桃、瀬戸レア(7分29秒、フィッシャーマンズスクリュー→片エビ固め)橘渚●、咲村良子、勇気みなみ
▼3WAYマッチ 15分1本勝負
○石川奈青(7分09秒、スパインバスター→エビ固め)リアラ●
※もう1人は、山中絵里奈
▼6人タッグマッチ 15分1本勝負
ちゃんよた、○後藤智香、翔月なつみ(9分31秒、グランドコブラツイスト)メガトン●、CHIAKI、野崎渚
▼15分1本勝負
○青野未来(11分52秒、スタイルズ・クラッシュ→エビ固め)田中きずな●
▼UN選手権 30分1本勝負
○王者・桜井麻衣(16分42秒、ロマネコンティタン)挑戦者・松井珠紗●
▼タッグマッチ 20分1本勝負
○林下詩美、ビクトリア弓月(15分55秒、ハイジャック・ボム→片エビ固め)MIRAI●、山岡聖怜
▼パッションカウントダウン 30分1本勝負
○岩谷麻優(26分19秒、ウラカン・ラナ)高橋奈七永●
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