川崎フロンターレ準優勝のACLEは「サウジのための大会」中国でも批判噴出
2025年5月7日(水)6時24分 FOOTBALL TRIBE

川崎フロンターレがFWクリスティアーノ・ロナウド擁するアル・ナスル(サウジアラビア1部)に勝利したものの、優勝を逃したAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)。同大会のレギュレーションを巡り、日本国内でAFC(アジアサッカー連盟)に対する批判が相次いでいるが、中国でも厳しい意見が上がっている。
中国『新浪』は5月5日に「ACLEは失敗に終わった」と批判。2024/25シーズンからスタートした同大会について「ACLEは他大陸のチャンピオンズリーグと同様に、独特の大陸的アイデンティティとサッカー文化スタイルを持つはずだったが、結局はサウジアラビアのための大会になってしまった」「アジア全域にわたる文化的要素の多様性を考慮に入れず、一方的に中東に偏っている」「川崎が粘り強く戦っていなければ、ACLE準々決勝以降のラウンドは“欧州のかつてのスター”によるアジア遠征にすぎなかった」と指摘している。
くわえて『新浪』は、ACLEとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を比較。ACLEを「AFCはCLを丸ごとコピーしてACLEを創設したが、ACLEはCLの劣化版にしかすぎない」と、サウジアラビアや中東有利とも解釈可能なレギュレーションを非難している。
ACLEは準々決勝以降のファイナルステージをサウジアラビアで集中開催。2028/29シーズンまで暫定的にサウジアラビアで集中開催されることが確定している。また、AFCはファイナルステージ全試合を中立開催としているが、実際の雰囲気は大きく異なっていた。それだけに、日本国内では中立開催ではないとして、開催地やレギュレーションの再考を求める声が噴出。中東勢有利とも言えるやり方に批判が湧き起っている。
ラウンド16終了後、準々決勝のレギュレーションを突如設けるなど、ACLEの大会方式を巡り懐疑的なやり方で物議を醸したAFC。日本のみならず、中国など東アジア諸国全体が疑問を抱いているかもしれない。