広島の“ミスターメイ”小園が逆襲誓う 4日に連続試合出場止まり「また上がっていくしかない」
2025年5月7日(水)5時45分 スポーツニッポン
広島・小園海斗内野手(24)が6日、逆襲を誓った。ヤクルト戦(神宮)が降雨中止となった練習後に「もう一回頑張ります」と決意を新たにした。4日の中日戦では約2年ぶりにスタメン落ちも、前日5日のヤクルト戦で「6番・二塁」で先発復帰。昨年5月は月間打率・368で月間MVPを獲得した。期待の“ミスターメイ”がチームとともに5月反攻に転じる。
小園はギラギラと燃えるような目つきでバットを振っていた。ヤクルト戦は降雨中止。神宮球場に隣接する屋内練習場で挽回へ向けて汗を流し、練習後には決意を新たにした。
「自分が悪いので、しっかり受け止めて、もう一回頑張ります。ちゃんとできていなかったので、いろんなことをやりながら練習をいっぱいして、バットを振って、またいろんな感覚をつかみながらやりたい」
味わった屈辱を、原動力に変える覚悟だ。4日の中日戦では23年8月20日以来、約2年ぶりにスタメン落ち。最後まで出番がなかったため、同7月4日の阪神戦から続いていた連続試合出場も「241」で止まった。「本来なら、調子が悪いから休養とかそういうので外れる選手じゃない。グラウンドで弱い姿が見受けられる」。新井監督は主力選手としての自覚を促していた。5日のヤクルト戦で2試合ぶりにスタメン復帰を果たすと、1安打1盗塁をマーク。心機一転、再スタートを切ったが、求められている姿はもっと高いところにある。
「本来は6番を打つ打者じゃないと思う。やっぱり中心を打たないといけない打者。(もうちょっと姿勢を)見させてもらう」
この日、指揮官は改めてハッパをかけた。高卒7年目の今季打順は開幕から3番で固定。しかし1日の巨人戦以降は1番、3番、6番と流動的だ。その現状を背番号5も受け止める。
「これが実力なので、また上がっていくしかないと思う。しっかり頑張りたい」
得意の“5月”を好転のきっかけにしていく。昨年5月は月間打率・368で、球団新記録となる月間8度の勝利打点を記録。自身初の月間MVPにも輝いた。通算でも同月は60試合で打率・350で、10試合以上出場した月では最も高い数字を誇る。
「特に、そんな(いい)イメージもないので、まずは一試合一試合勝ちに貢献できるように頑張ります」
チームは7連敗のトンネルを抜けて3連勝中と息を吹き返しつつある。“ミスターメイ”こと小園が打線をけん引し、上昇に向かっていく。(長谷川 凡記)