巨人・赤星優志、今季4度目のQSも3勝目ならず「勝っている状態で後ろにつなぎたかった」

2025年5月10日(土)5時15分 スポーツ報知

雨の中、マウンドで厳しい表情を見せる先発・赤星(カメラ・今成 良輔)

◆JERA セ・リーグ ヤクルト5ー2巨人(9日・神宮)

 雨が降りしきる中、巨人・赤星優志投手(25)は打者が生還するのを確認するとため息をついた。1点リードの6回。無死二塁でサンタナに147キロ直球を左前へ同点適時打を浴び、肩を落とした。

 6回79球4安打2失点で3勝目はつかめず。降雨の中、今季4度目のクオリティースタート(QS=6回以上、自責3以内)は達成したが「勝っている状態で後ろにつなぎたかった。簡単に追いつかれてしまい、申し訳ない」と反省した。

 試合はつくった。最速150キロの直球を制球よく投げ込み、3回まで初球は全てストライクを奪うなど無安打投球。2—0の4回に安打や味方のエラーなどで1死満塁を背負いオスナの適時打で1点差に迫られ、6回には同点に追いつかれた。それでも大きく崩れず、踏ん張った。「直球は押していけた。走者を出してからの変化球の入り方をもっと考えてやっていきたい」と課題もあったが、「杉内さんから雨の時は『我慢の投球』と言われた。四球で崩れないように」と2四死球だけで、淡々と腕を振った。

 器用な男だ。2月のキャンプで阿部監督から助言を受け、左足をクロスしてインステップ気味に投げるフォームに改造。前回登板の3日・DeNA戦では7回0封したが、荒々しく打者に向かっていく意識を強めたことでリリースの位置が自然と下がった。内海投手コーチも「本当に器用。自分でポイントを見つけて落とし込める」と語り、短期間での進化に驚いている。

 これで7試合に登板して防御率は2・31。「もっと粘れるようにしたい」と背番号31。次こそは、白星につなげる。(水上 智恵)

スポーツ報知

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