ド軍指揮官 打率.429のキム・ヘソン絶賛「プレッシャーあると上位打線の攻撃の幅広がる」左手は軽症
2025年5月16日(金)14時48分 スポーツニッポン
◇インターリーグ ドジャース19—2アスレチックス(2025年5月15日 ロサンゼルス)
ドジャースの金慧成(キム・ヘソン)内野手(26)が15日(日本時間16日)、本拠でのアスレチックス戦に「9番・二塁」で先発出場。メジャー自身初の1試合3安打&2試合連続マルチ安打で打率.429とメジャー生き残りを猛アピールした。
キムは2回1死一塁から右前打を放って大谷の前に一、三塁の好機を演出。大谷の犠飛をおぜん立てすると、2死一塁から今季3個目の盗塁となる二盗を成功させた。二塁へヘッドスライディングした際に相手野手と交錯して左手を痛がるそぶりを見せてトレーナーがベンチから飛び出る場面もあったが、プレーを続行した。
3回には1死一、二塁から左前へ適時打を放ち、チーム7点目をたたき出した。さらに大谷が3ランを放ち、3回で2桁得点と打線の火付け役となった。第3、4打席は四球を選んだキムは16—2の8回無死一、二塁の第5打席では野手のペレダから適時二塁打を放ち、初の1試合3安打をマークした。
キムは右足首を痛めて負傷者リスト(IL)入りしたエドマンに代わる“お試し昇格”の位置づけだった。しかし、キャンプ中に課題とされていた打撃が絶好調。打率.429と存在感を示している。
この活躍にデーブ・ロバーツ監督は「打順の下位にいる選手たちが上位につながるような流れをつくれないと、上位の打者たちにチャンスが回ってきません。そうなると、翔平に対しても攻め方が楽になってしまいます。ランナーがいない状況では、投手は逃げるような配球をしやすくなりますからね。最近は、特にキムの出塁能力が光っていて、常に塁上を賑わすような状態になっています。しかも、彼にはスピードがあるので、それが相手にストレスを与えるんです。盗塁もできますし、一塁から三塁へ進塁することもできる。そういったプレッシャーがあると、上位打線にとっても攻撃の幅が広がるんですよ」と絶賛した。
二盗した際に痛めた左手の状態については「大丈夫です。スライディングのときに少し接触があったようですが、“背後からのブロック”のようなプレーだったかもしれません。でもレントゲンを撮ったところ、異常はありませんでした」と軽症を強調していた。