大谷翔平を活かす“最強の9番化” 脅威の打率.429で懐疑論を一蹴したキム・ヘソンに韓国メディアもニンマリ「スランプは過去」

2025年5月17日(土)6時0分 ココカラネクスト

大谷とともにドジャース打線を活発化させているキム・ヘソン。(C)Getty Images

 26歳の俊英が開幕前の“疑念”を吹き飛ばしている。ドジャースのキム・ヘソンだ。

 現地時間5月15日に行われたアスレチックス戦に「9番・二塁」で先発したキム・ヘソンは、3打数3安打(1四球)の乱れ打ち。2打点、1盗塁をマークする大活躍で、18安打、19得点を記録したチームの大勝に貢献した。

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 攻撃の起点となった。2回1死一塁出迎えた第1打席に右前打を放って大谷翔平の前に一、三塁の好機を演出したキム・ヘソンは、3回には1死一、二塁から左前へ適時打を放ち、チーム7点目をマークした。

 第3、4打席は四球を選んで出塁した背番号6は、16-2と大量リードで迎えた8回無死一、二塁の第5打席には、大量得点差によって緊急登板となった捕手のジョニー・ペレダから適時二塁打を放って、自身初の猛打賞を記録した。

 開幕前は悪戦苦闘の日々を送っていた。平均球速がKBOリーグよりも5キロも早いとされるMLBの投手にアジャストが出来ずにいたキム・ヘソンは、オープン戦では打率.207、1本塁打、OPS.613、出塁率.303と低調なパフォーマンスに終始。打撃フォームの改造に着手する中で、マイナーでのシーズン開幕を告げられた。

 ただ、「これからも僕は野球を続けなきゃいけない」と気張った26歳は腐らずに己の課題に向き合った。そしてマイナーで打率.252、出塁率.328と一定水準の結果を残していた今月3日にメジャー昇格。当初は負傷者リスト入りをしていたトミー・エドマンの“一時的な代役”という見方が強かったが、前評判を覆す活躍を続けている。

 あっという間にレギュラーポジションを獲得したマルチロールは、出場12試合で、打率は驚異の.429。さらに出塁率.467、長打率.571、OPS1.038と軒並みハイアベレージをマークし、打線の活性化に大きく貢献している。

 懐疑的な見方を覆したキム・ヘソン。彼が9番でチャンスメイク力を発揮することで、1番に鎮座する偉才の存在感を増す。実際、キム・ヘソンがメジャー初出場を飾った今月5日のマーリンズ戦以降で、大谷は打率.351、7本塁打、13打点と量産。間違いなく“日韓コンビ”の効果が作用していると言えよう。

 無論、母国内はキム・ヘソンの“目覚ましい活躍”に熱狂する。韓国メディア『OSEN』は「スランプは、今や過去のものとなり、KBOリーグ時代とも全く異なるキム・ヘソンが登場した」と日進月歩で進化を遂げる俊英ヒッターを激賞。さらに「彼は打撃フォームの再調整をする過程をマイナーリーグで過ごしたが、それが正しかったこと、そして自分の価値を証明した」と褒めちぎった。

 ここからも過酷な競争は続いていく。その中で今の勢いをどこまで維持できるか。大谷を活かす「最強の9番」の活躍から目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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