メッツ千賀滉大「ロッテの球場に近い」強風にも苦戦し3敗目…サイン伝達機器装着忘れ「普通に凡ミス」
2025年5月20日(火)12時57分 スポーツ報知
◆米大リーグ レッドソックス3—1メッツ(19日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)
メッツの千賀滉大投手は19日(日本時間20日)、敵地でのレッドソックス戦に先発。6回を投げ、5安打3失点で今季4度目のクオリティースタート(QS=6回以上、自責3以内)を達成も、打線の援護にも恵まれず、今季3敗目を喫した。
23年8月から16試合連続で自責点2以下としていた千賀は、初回にサイン伝達機器「ピッチコム」不装着の違反でボールカウントを付与されるなどリズムを崩して2失点。2回にも1点を献上し、2023年8月13日(ブレーブス)以来17試合ぶりに1試合3失点を記録したが、3回以降は被安打2と修正。2試合連続3桁球数となる100球を投げ、ストライク率は6割。5奪三振3四球1暴投。規定投球回数に達し、防御率1・43でリーグトップに躍り出た。
試合後の主な質疑応答は以下の通り。
—試合を振り返って。
「風だったり、色んな環境の中でうまく立ち上がりができなくて、3点取られてしまった。何とか試合をつくりたいと思ってマウンドいたので、それができてよかったと思います」
—5回終了の時にベンチに向かった後、あと1回という仕草をしていた。
「この感覚だったらいけるなと思いました。(球数が)90くらいだったんで、大丈夫だと。なかなかイニングも投げれてなかったですし、1アウトでも多く取りたいと思っていて、うまく3アウト取れた」
—強風に対して。
「日本の時もありましたけど、久しぶりにああいう(強風)を受けて、なかなかそれにそれ意識しすぎた部分もありましたし、うまく合わせられなかったですけど、自分の経験を元にやってきたことが、後半(試合を)壊さなかった要因かなと思います。やっぱりまっすぐも高めに行きやすいですし、フォークも低めに落ちすぎちゃうとか。そこの中でストライクゾーンを探すのがいっぱいいっぱいで。試合を壊さずギリギリ行けたっていうのは、良かったですけど、最初の感じだとやっぱり危ないので。後半は(メカニクスを)変えて、自分の中でどうやったら勝負できるかっていうのを探した中で、何とかできたと思う。先に点を与える試合が多いですし、こういう立ち上がりや、点を取られるとことをなくさないと、なかなかいい試合になっていかないなと改めて思いました」
—風はどういう感じでしたか。
「ホームから来てましたね、結構。ブルペンはフェンスが近いですし、マウンドに行って、こんな感じか、って思った。ロッテの球場に近いなと、あらためて思って。それをどうにかするまでに時間がかかってしまった。ショートに打った感じが、キャッチャーの後ろに落ちるみたいな、あの感じ。なんか久しぶりだと思った。シカゴもそうですけど、春先は気を付けなきゃいけない。冷たい風だったので、マウンドに行ったらどんどん寒くなった。ダッグアウトとマウンドの差がすごかった。全然(体は)温まってこないですし、とにかく、この環境でどう生きていくかっていうのを、まあ必死に考えた結果だなと思います」
—一塁ベースカバーが頻繁にあった。
「昨年のけがを含め、やっぱり一歩目を確認しちゃう癖みたいなのがついてると思いますし、やっぱり怖さもゼロではないので、なんとか変わっていけたら、またもっと楽にパスが入るんじゃないかなと思いました」
—相手打者の反応は。
「ストライクが入らない状況なので、バッターが楽にフォークを見逃したりボールからボールになる球も多かったです。本当に今日は最初良くなかったんですけど、試合を壊すことなく行けたっていうのは、まあポジティブの要素かなと思います」
—初回のピッチクロック不装備は。
「1球目は話し合ってたので、何を投げるか自分で理解していたので、(サインを)出さないんやと思ったんですけど、自分で、あっ、何も持ってないと気づいて。普通に凡ミスなんで、なくしたいなと思いました」
—2試合連続で100球超え。
「全然、体力的に不安もなくやれてます。この状況で100という球数は別に多いことではないと、自分の感覚では思っている。それをスムーズに行ける形になれば。やっぱり、最初(立ち上がり)ですね、僕の場合は」
—4回は味方失策も絡んでも踏ん張れた。
「それは結果論ですけど、マウンド上の心構えとしては、もうこれ以上点をやったら、決まってしまうと思ったので。結果は良かったかなと思います」
—打たれたヒットはライン際に落ちる球が多かった。
「色々要因があるんですけど、良くない時は、ああいうのが出るという印象がある。あれが、ファウルになったり、空振りになるようなパフォーマンスレベルが必要かなと思いました」