大栄翔が3敗対決で安青錦を圧倒!またも“若手の壁”に 大関昇進懸ける残り3日へ「一日一日に集中」
2025年5月22日(木)20時52分 スポーツニッポン
◇大相撲夏場所12日目(2025年5月22日 東京・両国国技館)
関脇・大栄翔(31=追手風部屋)が東前頭9枚目の安青錦(21=安治川部屋)との3敗対決を制して9勝目を挙げ、優勝戦線に残った。
立ち合いから持ち味とする回転の良い突っ張りを繰り出し、一方的な攻めで完勝。いつもは前傾姿勢で上体を上げない安青錦を、完全に突き起こして圧倒した。「終始自分の相撲で攻めたのでよかったです」と納得の内容。幕内2場所目の若手に対し、幕内優勝経験もある三役在位23場所目の実力者が力の違いを示した
。
好調な若手の“壁”になることが多い大栄翔。今年の初場所11日目には前頭11枚目で8勝2敗だった尊富士を、先場所13日目には新入幕で9勝3敗だった安青錦を退けている。今場所も10日目には8勝1敗だった伯桜鵬(21=伊勢ケ浜部屋)を一方的に突き出しており、またしても勢いづく若手の前に立ちはだかった。
これで直近3場所合計29勝目。あす13日目は横綱・豊昇龍(26=立浪部屋)との対戦が決まっており、残り2日は大の里(24=二所ノ関部屋)と琴桜(27=佐渡ケ嶽部屋)の両大関との対戦が予想される。全て勝てば今場所12勝で、三役で3場所合計32勝となる。昇進目安とされる「33勝」にはわずかに届かないが、横綱大関総なめとなれば場所後の大関昇進への気運も高まるはずだ。大きな夢の実現へ向け「しっかり気持ちを持ってやりたい。残り3日なので、一日一日に集中して頑張ります」と力を込めた。