「今後のシーズンを左右するほど大きな勝利」掛布雅之氏が巨人連覇へ指摘する「今やらなければいけない野球」

2025年5月23日(金)5時5分 スポーツ報知

監督通算100勝の阿部慎之助監督(中央右)はナインを迎える(カメラ・竜田 卓)

◆JERA セ・リーグ 阪神2ー3巨人=延長11回=(22日・甲子園)

 巨人にとっては今後のシーズンを左右するほど大きな勝利だ。岡本、丸を欠くこのメンバーで、甲子園3連戦に勝ち越したのは、チームにとって自信になる。これで貯金2。優勝した昨年は貯金2で交流戦に突入して、貯金1で交流戦を終えた。今年も最低でも勝率5割を保っていれば、シーズン後半に十分勝負できる。

 そのために今やらなければいけない野球は「やってはいけないミス」を避けること。野球にミスは付きものだが、つまらないミスは流れを変えてしまう。チーム失策数はリーグワーストの30。この試合でも痛い失策があった。2回先頭の佐藤輝の一ゴロを増田陸がベースカバーに入った山崎に悪送球。無死一塁で大山に高く浮いた失投のカットボールを左翼席に運ばれた。

 攻撃面では2回無死一、二塁で中山の送りバント失敗が響き、1点どまりだった。3回無死満塁からキャベッジ、甲斐、中山は3人ともボール球を空振りして三振。制球の定まらないデュプランティエを助けた。この場面に限らず、喫した14三振の大半がボール球だった。きれいなヒットでつなぐ必要はないし、今のメンバーではないものねだりになる。しっかりボールを見極め、食らいつき、粘る。打線全体で泥臭く1点を奪いにいく姿勢が必要だ。(スポーツ報知評論家・掛布 雅之)

スポーツ報知

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