【ラグビー】京都工学院 10―7で春準Vの京都成章に勝利 選抜大会で敗れたリベンジ果たす
2025年5月25日(日)14時45分 スポーツニッポン
◇第54回京都ラグビー祭 京都工学院10—7京都成章(2025年5月25日 たけびしスタジアム京都)
京都府高校総体リーグ戦が行われ、京都工学院が10—7で京都成章を下した。
前半28分、昨年度の花園で“平尾2世”として注目されたSO杉山祐太朗主将(3年)が先制トライ。FB市田愛歩(3年)のコンバージョンキックも決まり、後半2分には市田のPGで加点する。その1分後にトライを許して3点差に迫られたが、その後は粘り強いディフェンスも発揮。3月の全国高校選抜大会で敗れたライバルに10—7で競り勝った。
スタンドからは山口良治総監督も見守る中での勝利。大島淳史監督は「課題はたくさんあったけど、スコアで上回って勝てたことは良かった。この1週間は“自分たちのプライドを懸けてやるぞ”という話をずっとしてきた」と振り返った。
京都工学院は昨年度の全国高校ラグビー大会の京都府予選決勝で京都成章を破り、9年ぶりに花園出場を決めた。前身の伏見工が16年に洛陽工と統合されて現校名になってから初めてで、全国では16強に勝ち上がった。
新たなチームとなり、3月の全国高校選抜大会準々決勝で京都成章と激突。24—34で敗れ、その後に京都成章は準優勝した。この日はU—20日本代表候補CTB林宙(3年)をケガで欠きながらも、リベンジの意味合いもある白星を挙げた。
今季は杉山祐太朗を主将に据え、日本一を目標に掲げる。新1年生は31人が入部。昨年度に花園の舞台に戻ったことも影響したのか「オール京都の中心メンバーがみんな来てくれた」と大島監督は言う。4月からはOBで元日本代表の内田啓介氏が教員として母校に戻り、ラグビー部のコーチに就任。スタッフの層の厚みも増し、頂点を目指す。