インディ500で11位の佐藤琢磨、ピットストップで止まり切れず「あの一瞬で全てを失った」
2025年5月26日(月)12時27分 読売新聞
コースを走る佐藤琢磨のマシン=AP
【インディアナポリス(米インディアナ州)=平沢祐】世界三大自動車レースの一つ、第109回インディアナポリス500マイル(インディ500)は25日、米インディアナ州のインディアナポリス・モータースピードウェー(1周2・5マイル、200周=計約800キロ)で決勝が行われ、佐藤琢磨(ホンダ)は11位だった。優勝はアレックス・パロウ(スペイン、ホンダ)。
レースを終えた48歳の佐藤は、首を小さく横に振った。3度目の頂点には届かなかった。
2番手からスタートして序盤はリードする順調な展開だったが、落とし穴が待っていた。中盤のピットストップでのミスだ。「ピット(の停止位置)で止まれなかったあの一瞬で、全てを失ってしまった」
時間のロスで大きく順位を落とすと、懸命の追い上げも及ばなかった。「あのまま順当にいっていれば、最後はいいバトルができたんじゃないかと思うと、とても悔しい。全て自分の責任」と結果を受け止めた。
今年もスポット参戦ながら、過去の優勝時に支えられたメカニックらも加わった「ドリームチーム」と呼べる心強い仲間たちと戦った16度目の出場を振り返り、「チームクルーたちには最大限の感謝をしたい」と、ベテランらしく周囲をねぎらった。