日本ハム・清宮幸が本塁打打てば4戦4勝!「大海さんがいい投球をしていたので、早く点を」
2025年5月28日(水)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ 日本ハム5—2ソフトバンク(2025年5月27日 みずほペイペイD)
待望の一発だ。日本ハム・清宮幸太郎内野手(26)が27日、敵地でのソフトバンク戦に「6番・一塁」で出場し、5回に66打席ぶりとなる右越えの先制4号ソロを放った。直近5試合の打率・182と低調だったが、復活を印象付ける一発。チームとしても、清宮幸が本塁打を打った試合は開幕から4戦4勝となった。
まさに、アーチストの弾道だ。清宮幸は打った瞬間、確信したように打球を見上げた。ようやく出た。ダイヤモンドを一周し、たまっていた鬱憤(うっぷん)を吐き出すように雄叫びを上げた。
「(先発の伊藤)大海さんがいい投球をしていたので、早く点を取りたいと思っていました」。0—0の5回1死から有原の初球、145キロの内角カットボールに反応した。右翼席へ飛び込む先制の4号ソロ。6日のオリックス戦以来16試合、66打席ぶりのアーチに満面の笑みを見せた。
決して状態は良くない中で最善の打撃フォームを探った。21日の本拠地でのソフトバンク戦前には新庄監督にも助言をもらい、これまで以上に上半身と下半身の「割れ」を意識するように心掛けた。前カードの楽天戦の前にも、フリー打撃を終えた後にその割れを体に染みこませるように素振りを繰り返した。そうした日々の小さな積み重ねが一発につながった。
26歳での初本塁打にもなった。仙台にいた25日に誕生日を迎え、同日は1安打。バックネット裏では父・克幸氏(日本ラグビー協会副会長)も母・幸世さんとともに観戦。自身が奮闘する姿を届けた。仙台では見せられなかったアーチを、福岡の地で放った。
今季はこれで、清宮幸が本塁打を放った4試合は全て勝利を収めた。“不敗神話”と言うには早すぎるが、主砲の一発がチームを勢い付けるのは確かだ。