大谷翔平の”中6日登板”に現地識者からは異論の声も「彼が疲労しているようにはみえない」

2023年6月6日(火)18時9分 ココカラネクスト

これまで中5日ペースで登板していた大谷。今回は中6日となりそうだ(C)Getty Images

 シーズンも中盤に差し掛かり「二刀流スター」の起用法にも変化がみられるようだ。

 エンゼルスのフィル・ネビン監督は現地時間6月4日(日本時間5日)、大谷翔平の次回登板を9日のマリナーズ初戦とすることを明言した。すでに予告先発として発表されており、今季初の中6日登板となる。

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 今季、ここまで12回の先発マウンドに登り5勝2敗、防御率3.30。前回のアストロズ戦では9安打を打たれ5失点という内容に終わっている。5月の白星はわずかに1つという結果も踏まえ、疲労を考慮した指揮官の配慮であることは言うまでも無い。

 しかし、チーム状況や今後の戦いを見据え、この登板日の変更について現地識者からは異論も聞こえているようだ。米スポーツサイト『FANSIDED』のザカリー・ロットマン記者がこのタイミングでの中6日登板について疑問を呈している。

 ロットマン氏は「オオタニはキャリアハイを記録した昨シーズンの166イニングを確実に上回るペースで投げており、監督の判断は理解できる」とした上で「エンゼルスは現在31勝30敗で、ポストシーズンに向けて外野席にいるチーム」と称しながら「チームが勝利を必要としているときに、このチームのエースの先発を外すのは望ましいことではない」と主張。「最近の苦戦の中でも、彼はこのローテーションで断トツのパフォーマンスを披露しており、彼の登板時の勝敗は8勝4敗だ」と続けた。

 また、今後についても「エンゼルスの起用法でオールスターブレイク前日に先発するはずだったオオタニが、今度は1試合欠場することになる」と指摘し、登板数にも言及した。

 さらに大谷の今季の投球内容にも触れ「ベストな状態でないときでも、6イニングを投げ切ることができる。今シーズン、オオタニは5失点した3つの登板で、いずれも6回以上を投げている」と振り返っており、加えて「6回までに降板したのは2度のみであり、長時間の雨天中止のために交代させられた試合と、もう1つは、13個の三振を奪ってチームが勝利したものだ」として、開幕から先発投手としてのパフォーマンスは衰えていないと強調した。

 またロットマン氏は「オオタニの投球を見た限りでは、彼が疲労しているようには見えない。私が間違っていて、エンゼルスの判断が正しいことを願うが、この背後にあるプロセスは私には理解できない」と自身の見解を示していた。

 注目度の高さ故、さまざまな意見が挙がる大谷の存在。他のローテーション投手へも影響が及ぶことも含め、この起用が功を奏するかは今後、シーズンを通じての結果に表れるはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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