2度の赤旗中断と荒れる中、レッドブル育成のフィッティパルディが最速【FIA F2第8戦 フリー走行】

　6月30日、2023年FIA F2第8戦シュピールベルクのフリー走行がオーストリアのレッドブルリンクで開催され、エンツォ・フィッティパルディ（ロダン・カーリン／レッドブル育成）が最速タイムをマークした。レッドブル＆ホンダ育成の岩佐歩夢（ダムス）は5番手タイムを記録している。

　45分間のフリー走行は気温23度、路面温度37度、青空の広がる快晴のもと現地時間11時5分（日本時間18時5分）より実施された。今回のタイヤコンパウンドは前戦から1段階柔らかいソフト（レッド）とスーパーソフト（パープル）となる。

　なお、昨年のポールタイムは当時ARTグランプリに在籍していたフレデリック・ベスティ（プレマ・レーシング／メルセデス育成）がマークした1分14秒123となる。

　セッション開始から10分が経過したところから各車は本格的にタイムを記録しはじめ、まずは1分16秒539を記録したロイ・ニッサニー（PHMレーシング・バイ・チャロウズ）が暫定首位におどり出る。

　ただ、その後は、ビクトール・マルタンス（ARTグランプリ／アルピーヌ育成）とフィッティパルディそれぞれ最速タイムをマーク。お互いのタイムを塗り替え合う状況となり、タイムシートの最上段を奪い合う。セッション20分が経過したところでフィッティパルディが1分15秒216をマークし、セッションは後半を迎えた。

　残り15分時点で岩佐は1分15秒718で5番手、チームメイトのアーサー・ルクレール（ダムス）は1分15秒791で7番手と、ダムスの2台はともにトップ10には入るものの、フィッティパルディには0.5秒届かない。

　そんななか、セッション残り11分19秒というところで、暫定16番手につけていたテオ・プルシェール（ARTグランプリ／ザウバー育成）がターン4で単独スピンを喫し、レーコードライン上でマシンを止めた。これでセッションは赤旗中断となる。

　フリー走行は残り6分で再開を迎え、各車最後のアタックシミュレーションに臨むべく再びコースイン。しかし、セッション残り4分を切ったところで、アムーリ・コルデール（インビクタ・ビルトゥジ・レーシング）がターン1でスピン。

　アウト側の縁石そばでマシンを止めたことで2度目の赤旗が導入される。また、残り時間がわずかだったこともあり、セッションは再開されぬまま、フリー走行は終了を迎えることとなった。

　レッドブルの地元レッドブルリンクでのフリー走行は、レッドブル育成のフィッティパルディがトップタイムをマーク。2番手にマルタンス、3番手にベスティが続いた。なお、4番手にアイザック・ハジャル（ハイテック・パルスエイト／レッドブル育成）、5番手に岩佐が続いている。

　2023年FIA F2第8戦シュピールベルクの公式予選は、現地時間15時55分（日本時間22時55分）より30分間で行われる予定だ。

■2023年FIA F2第8戦シュピールベルク フリー走行結果