ヤ軍から36試合ぶりの圧巻弾! スランプを脱した鈴木誠也に米メディアも期待「すべてがバラ色だったわけではない」

2023年7月10日(月)12時25分 ココカラネクスト

鋭いスイングでレフトスタンドに待望の一発を放り込んだ鈴木。その打棒は復調を感じさせるものとなった。(C)Getty Images

 29歳の日本人スラッガーは、苦しみもあったであろう前半戦を確かな結果を残して締めくくった。

 現地7月9日に敵地で行なわれたヤンキース戦にカブスの鈴木誠也は「4番・ライト」で先発出場。5回に36試合ぶりの今シーズン第7号となる一発を放つと、8回には決勝点となる犠牲フライを記録するなど、3打数1安打2打点で勝利に貢献した。

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 鋭い一振りでヤンキース・ファンのあっと言わせた。チームが1点のビハインドを追っていた5回表に先頭打者として打席に入った鈴木は、相手先発ドミンゴ・ヘルマンと対峙。カウント1-2と追い込まれるも、外角寄りに甘く入った81.7マイル(約131.4キロ)のカーブを強振。ややバットの先で当てたように見えた打球だったが、グングンと飛距離を伸ばしてレフトスタンドに着弾した。

 敵地ファンからブーイングを受けるも、ホッとしたような表情でベースを一周した鈴木。8回表にはクレイ・ホームズから決勝点となる犠牲フライを放ち、主力としての存在価値を示した。

 メジャー2年目の今季は開幕前に左脇腹痛により離脱。侍ジャパンが戴冠を果たしたワールド・ベースボール・クラシックの辞退も余儀なくされる厳しい船出となる。その身体的な問題も影響してか、6月には20試合で打率.177(79打数14安打)、0本塁打と深刻なスランプにも陥り、球界で何かと話題となる「2年目のジンクス」に悩まされた感もあった。

 それでも鈴木は徐々に復調した。直近7試合では打率.391、1本塁打、出塁率.423、長打率.609と持ち味の打力で本領を発揮。8日(現地)にはデビッド・ロス監督も「強い打球を飛ばすこともあったし、ロンドン遠征の前後のように自分を見失う時期もあった。毎日プレーすれば、アップダウンはあるもの。好調ではないときでも出塁の術を見つけていたし、守備では素晴らしい仕事をやってくれている」と信頼を口にしている。

 メジャーリーグは、オールスター期間中に束の間の休息期間に入る。後半戦に向け、鈴木には現地メディアも今以上の活躍を期待している。カブスの専門サイト『Bleacher Nation』は「すべてがバラ色だったわけではない」と前半戦のパフォーマンスを総括したうえで、「オールスターブレイクでスズキが休みを取れば、後半戦でより良いパフォーマンスを期待できる。今彼が取り組んでいることを続ければ、間違いなくポジティブな効果はある」と太鼓判を押している。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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