「凄い試合」鈴木誠也が壮絶な乱打戦でのサヨナラ勝利に笑顔「勝てたのは良かった」自身も2安打2打点
2025年4月23日(水)12時25分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ カブス11×—10ドジャース(2025年4月22日 シカゴ)
カブスの鈴木誠也外野手(30)が22日(日本時間23日)、本拠でのドジャース戦に「3番・DH」で先発出場し、5打数2安打だった。チームは延長10回に劇的なサヨナラ勝利を飾った。
先発した今永が初回、エドマンに3ランを被弾しいきなり追いかける展開となった。
それでもハップ、タッカーの連打で作った無死二、三塁の好機で左越え2点二塁打を放ち、反撃ののろしをあげた。この回、スワンソン、クローアームストロング、アマヤにも適時打が飛び出し6安打で5点を奪って5—3とひっくり返した。
鈴木は第2、第3打席は凡退したものの6回1死一塁で左前打を放ち、好機を拡大。8回の第5打席は空振り三振だった。
チームは7回に2番手・ケラーが5失点し7—10と再逆転されたが、8回にタッカーが7号2ランを放って1点差に迫ると、9回2死からアマヤが起死回生の同点ソロ。土壇場で試合を振り出しに戻すと、延長10回に無死二塁から始まるタイブレークでハップが相手7番手・デービスの初球を捉え、右翼線にサヨナラ打を放ち、乱打戦を制した。劇的勝利に鈴木もベンチを飛び出して歓喜の輪に加わって大喜びした。
試合後、鈴木は「凄い試合になりましたけど、こうやって最後、勝てたのは良かったかなと思います」と安堵(ど)の表情。
初回の2点打を振り返り「今永さんが苦しんで3点取られたんですけど、チャンスの場面で回してもらったので積極的にいこうという思いがああいう結果になったので良かったかなと思います」とうなずいた。
鈴木は右手首の違和感を訴えて12日(同13日)のドジャース戦の試合途中でベンチに下がると、翌日から3試合連続で欠場。16日(同17日)のパドレス戦で戦列復帰した。この日が復帰5試合目。「チームの状況もいいですし、周りの選手もたくさん打ってくれるので、そういった意味では試合の流れも常にカブス側にあって凄くいい巡りだなと思うので、その流れに乗って自分の野球もできているかなと思うので、周りに感謝です」と語った。
打撃の調子も「めちゃくちゃいいってわけでもないですけど、本当に試合って凄く流れが左右するのでこういうような試合でたくさんのお客さんがいて、お客さんの力で打てているのでいろんな人に感謝して日々を送りたいです」とした。
また、先発・今永の投球については「本調子でないのは見てて分かるんですけど、その中で試合をつくってバッター陣にチャンスを与えてくれるのは凄く頼もしいですし、昨年から続いていると思うので、僕たちもしっかり援護できるように頑張りたいなと思います」と語った。
最後に日本のファンに向けて「いつも感謝してますし、なかなかアメリカには来られないと思いますけど、時間帯も全然違うのでなかなか見るのも難しいと思いますけど、起きれて暇があれば見てもらいたいなと思います」と呼びかけた。