怪我をしてもライバルに「勝ち目はなし」 大谷翔平のMVPを米放送局が確信「議論は単純明快。競争にすらない」

2023年7月13日(木)6時0分 ココカラネクスト

圧倒的なパフォーマンスを見せ、特大の輝きを放っている大谷。その存在感は日々強まる一方だ。(C)Getty Images

 大谷翔平(エンゼルス)の娯楽は尽きない。

 今シーズン前半戦で連日のように快進撃を続けた二刀流の天才は、凄まじい成績を刻んだ。打っては打率.302、32本塁打、71打点、長打率.663、OPS1.050、11盗塁を記録。投げても7勝を挙げ、防御率こそ3.32ながら、WHIP1.10、被打率.189、奪三振率11.84とエース級のハイスタッツだった。

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 打って、走って、そして投げて、ありとあらゆる局面で違いを生み出した。大谷の存在は主力に数多の故障者を抱え、借金1(45勝46敗)という状態で前半戦を折り返したチームにあって数少ない明るい話題だった。

 もはや米球界がMVP獲得を期待するのは必然だ。とりわけ今季は昨シーズンの“覇者”であるアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が右足親指の靭帯を痛めて長期離脱を余儀なくされた影響から、一部メディアでは大谷のキャリア2度目の受賞を確信する声も絶えない。

 マサチューセッツ州に拠点を置く米スポーツ専門局『NESN』は、米ブックメーカー『Sports Grid』による今季のアメリカン・リーグMVPの現時点でのオッズで、大谷が「−750」(2位のコーリー・シーガーは+1700)であると紹介。ダントツの数字をふまえたうえで、「オオタニの見せる力強いパフォーマンスは誰も無視できない」と記し、次のように断言した。

「仮定の話をしよう。この先、エンゼルスがペナントレースの上位争いから脱落し、オオタニも怪我をして、打者に専念せざるを得なくなった場合には、MVPレースはどう変わるのか? そしてオオタニは有力候補じゃなくなるのか。いや、それはない。他の選手たちは確かに優れているが、残念ながら今シーズンのオオタニの前には勝ち目はないのだ」

 さらに「議論は単純明快。オオタニ以外の候補者などおらず、競争にすらならないのである。『そんなのありえない』と主張する人は、シーズンを通して試合をまったく観ていないか、単に野球をまったく知らないかのどちらかだ」と熱弁を振るった『NESN』は、「もはや彼の価値を議論する余地なんてない。今年のオオタニはハレー彗星のように壮観で稀有なものだ。もう二度と見られないかもしれない」と記事を結んでいる。

 11日に開かれたメジャーリーグのオールスターを前にしたレッドカーペットショーでも、ファンから「MVPコール」を受けた大谷。周囲の期待が膨らんでいくシーズン後半戦に彼は、どんなスペクタクルを我々に見せてくれるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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