アストンマーティン『DB12ヴォランテ』発表。目指したのは究極のオープントップ・スーパーツアラー

2023年8月16日(水)13時42分 AUTOSPORT web

 アストンマーティンは8月14日、オープントップ・スーパーツアラーの新型モデル『アストンマーティンDB12ヴォランテ』を発表した。


 110年の歴史を持つイギリスのラグジュアリー・スポーツカーブランドが“THE ULTIMATE OPEN-TOP SUPER TOURER”の謳い文句で世に放つ新しい“ヴォランテ”は、今年5月に発表された『アストンマーティンDB12』のオープントップモデルだ。


 DB12ヴォランテは、アストンマーティンを象徴する“DBシリーズ”の最新モデルとして、革新的なデザインやエンジニアリング、先進的なテクノロジーが取り入れられている。また、クラス最高のパワーとパフォーマンス、スポーツカーの純粋なダイナミクスを備えた真のドライバーズカーであることを最重視して開発された。


 その中では接着アルミニウム構造を基盤とするボディの高剛性化に加え、すべてのサスペンション取付部の横剛性も大幅にアップグレードされている。これらにより妥協のないパフォーマンスとハンドリングが実現した。


 フロントに搭載される4.0リットル・ツインターボV8エンジンは、最高出力680psを発揮。最大トルクは800Nmを誇る。このハンドビルドエンジンは、カムプロファイルの変更や圧縮率の最適化、ターボの大型化、冷却の強化により『DB11』との比較で出力が34%増加している。


 ギアボックスは『DB12』のクーペモデルと同じく、ダイナミックドライビングモードに応じてシフトプログラムが変化するZF製8速オートマチック・トランスミッションとの組み合わせで、0-100km/hのタイムは3.7秒、最高速度は325km/hをマークする。


 DB12ヴォランテならではの体験は、折りたたまれたルーフの高さがクラス最小の260mmに留めた“Kフォールド”電子制御ルーフによってももたらされる。この最新システムは、優れたパッケージングソリューション、最大限の積載スペース、迅速な操作を実現するだけでなく、美しさを兼ね備える。


 オープンは14秒、クローズは16秒、50km/hでの走行中や車外からもリモート操作で開閉できるファブリック製ルーフキャノピーは、静粛性が改善されキャビンの快適性がより高められた。このソフトトップのカラーは、4色の中から選択可能。標準はブラックで、この他にレッド、ブルー、さらにブラック&シルバーがオプションとして用意されている。


 魅力的なディテールが与えられたインテリアもヴォランテとクーペを差別化するひとつの要素だ。このオープントップモデルでは、シートバックの木製ベニヤまたはカーボンファイバーパネルがドアトリムインレイと同色とすることで、ルーフを開けたときに見た目に楽しく贅沢な印象を与えるようデザインされている。また、DB12のために専用開発されたインフォテインメントであるBowers & Wilkinsサラウンドサウンドhi-fiシステムが、完璧なコネクテッド環境によって整えられドライバーとパッセンジャーに最先端のエクスペリエンスをもたらす。

ハイライトのひとつである新世代インテリジェント・アダプティブダンパーの採用は、従来型と比較して減衰力の可変幅を500%増加させ、クラス内の競合車種を大きく上回る幅広いダイナミック能力とキャラクターをDB12ヴォランテに与えている。
21インチ鍛造アロイ・ホイールと、アストンマーティンの厳密な要件に沿って開発され、“AML”コードが与えられたミシュランPilot S 5タイヤ


「多くの顧客にとって、オープントップドライビングは、至極の楽しみとなっています。アストンマーティンの“ヴォランテ”は、こうした喜びを生み出すため、60年以上にわたり独自のスタイルで表現し続けてきました」と語るのは、アストンマーティンの最高経営責任者であるアメデオ・フェリーサ。


「新しいDB12ヴォランテでは、やや発想を変え、DB12クーペの純粋さと傑出したスポーティさをそのまま活かすことで、このような喜びを強調するクルマを生み出しました。あらゆる点で本物かつ希少なスポーティング・コンバーチブルであるDB12ヴォランテは、先入観を覆し、新世代の顧客層にアプローチします」


 同最高クリエイティブ責任者であるマレク・ライヒマンは、DB12はアストンマーティンのデザインの道標であり続けるだろうと述べた。


「ドライバーのためのオープン・エア・パフォーマンス・マシンを生み出すことは、アストンマーティンにとって常に特別な意味をもってきました。これまでも、そしてこれからも、DB12は私たちにとってデザインの道標であり続けるでしょう」


「DB12ヴォランテは、(クルマ自身が)ドライブされたいと願っている思いを表現した、エモーショナルなことで知られるアストンマーティンの新たなデザインです。私たちは、類まれなるパフォーマンスを反映する優美で筋肉質なエクステリア・シェイプを、極めて高度な構造要素に据え、クリーンでコンテンポラリーなインテリアとともにデザインしました」


「パフォーマンスデザインによって作り上げられた新型DB12ヴォランテは、オープンエアで冒険する喜びと幸福を分かち合うべく、アストンマーティンの歴史に華を添え爽快な体験を提供する1台です」


 8月14日(月)に発表された『アストンマーティンDB12ヴォランテ』は今週、アメリカ・カリフォルニア州で開かれるモントレー・カー・ウイークで一般向けに初披露される。このクルマの生産は、2023年第3四半期から開始され、最初のデリバリーは同第4四半期以降となる見通しだ。

完全な専用品として、ハードウェア、UI、UX、オーディオシステムの大手サプライヤーと共同で白紙から開発された次世代インフォテインメントシステムを装備する
DB12ヴォランテは、エンジン・クロスブレースを含むアンダーボディコンポーネントの変更、ならびに横剛性の改善によってサスペンションのパフォーマンスと洗練度を高めるとともに、全体的なねじり剛性が3.7%向上した。
ルーフ操作はオープンが14秒、クローズは16秒で可能。50km/hまでの車速でも、向かい風が吹いていても使用できるほか、クルマから2メートルの範囲であればリモートキーでルーフを開閉可能となっている。
4.0LツインターボV8エンジン(680PS/800Nm)は、0-100km/h加速3.7秒を実現。最高速度は325km/hに達する。

AUTOSPORT web

「アストンマーティン」をもっと詳しく

「アストンマーティン」のニュース

「アストンマーティン」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ