注目集める巨人の「正捕手争い」正念場を迎えている「選手の名前」

2023年8月21日(月)13時14分 ココカラネクスト

小林は今季プロ10年目を迎える(C)CoCoKARAnext

 巨人は8月20日の広島戦(マツダスタジアム)に5−7と敗れた。

 ここ4戦3勝と安定した成績を残していた助っ人左腕、ヨアンデル・メンデスの乱調が誤算だった。3回途中までに4四球を与え、4安打4失点で降板と来日最短KOとなった。

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 打線も4回に2試合連続となる34号3ランを主砲の岡本和真が放つなど食い下がったが、あと一歩及ばず。これで今季のマツダスタジアムでの戦績は3勝9敗と完敗。14戦8発と打ち込まれているデビッドソンには2試合連続となるアーチをかけられるなど、課題も解消できずに終わった。

 首位阪神の背中が遠のき、CS争いも本格化する中、先週の試合では水面下で注目を集めるポイントもあった。

 20日の試合含め5試合中、3試合で岸田行倫が先発マスクをかぶったのだ。開幕から攻守でチームをけん引してきた主戦の大城卓三に疲労が見えてきたことで、岸田にチャンスが広がっている。

 17日の中日戦の菅野智之、18日の広島戦の戸郷翔征とチームの柱ともいえる投手陣とバッテリーを組むことでチーム首脳は岸田にさらなる成長を促している。

 実際に20日の試合でもベンチで岸田に向かって熱心に語りかける原辰徳監督の姿も見られた。

 「円陣番長」の愛称でも親しまれる岸田といえば、昨季から志願して捕手のエースナンバー「27」をつけている。危機感を元に今季はここまで26試合に出場し、打率・303、1本塁打、2打点と特に課題とされた打撃面が大幅に向上、大城に続く「打てる捕手」としてアピールを続けている。

 一方こうなると苦しい立場となるのがベテランの小林誠司だろう。今季は節目のプロ10年目、4年契約の最終年となる。インサイドワークの確かさと強肩で評価されてきた扇の要も、近年は極度の不振に悩まされている打撃が足を引っ張り、出場機会を減らしている。

 今季は18試合(うちスタメンマスク2試合)に出場し、未だ打率・000。打ち勝つことで前に進んでいるチームとしては、なかなか小林に出場機会を与えられないのも無理はないところかもしない。

 3位DeNAとは1・5ゲーム差と変わらず。今後、最低限ともいえる3位に食い込むためにはいかに取りこぼしなく勝ち星を拾えるかも重要となってくる。その意味では攻守でチームを引っ張る捕手起用に関しても引き続き、注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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