今季20勝&200奪三振の無双! 阿部・巨人も注目する最強助っ人に日韓米の争奪戦は必至「契約金は跳ね上がる」

2023年11月5日(日)17時0分 ココカラネクスト

ナショナルズでは鳴かず飛ばずだったフェッディ。しかし、今季はKBOリーグで覚醒した。(C)Getty Images

 各国球界で行われているポストシーズンもいよいよ佳境を迎えている。日本では阪神とオリックスよる日本シリーズが、第7戦までもつれ込む熱戦となっている。

 一方で早々とシーズンの終わりを迎えた球団は今オフの強化にシフトチェンジ。とりわけ補強に関しては、水面下でありとあらゆる動きが出始めている。

【動画】韓国の強打者たちを圧倒! 日本からも熱視線が注がれるフェッディの快投

 ストーブリーグの本格的な幕開けが迫るなかで、密かな話題となっている外国人投手がいる。KBO(韓国プロ野球)リーグの古豪NCダイノスでプレーするエリック・フェッディだ。

 2月に31歳となる右腕は、今季にNCダイノスに加入すると、一躍ブレイク。29先発で20勝6敗、防御率2.06、204奪三振を記録して投手3冠を達成。韓国では元中日のソン・ドンヨルに続く史上2人目の「1シーズン20勝&200奪三振&自責点1点台」をやってのけるなど、球史に名を刻んだ。

 MLBでは2014年にドラフト1位(全体8位)でナショナルズに入団するも、通算6年で21勝33敗、防御率5.41と鳴かず飛ばず。再起を誓ってアジアに活躍の場を求めたフェッディは、見事にサクセスを掴んだ形だ。

 世界と比較して「“超”打高投低」が指摘される韓国球界にあって、WHIP(1イニング当たりに許した走者数)0.95、被打率.207と、図抜けた数字も残した助っ人エースには、日本球界からも熱視線が注がれている。すでに地元メディアでは巨人、ソフトバンク、そして日本シリーズを戦っているオリックスがスカウトを送っていたと報道。「とくに日本からの関心が強い」(韓国メディア『SPOTV News』)と伝えられている。

 無論、不安要素が全くないわけではない。フェッディは、現在行われているKBOリーグのプレーオフで違和感による登板回避をするなど、故障の懸念があるのだ。とはいえ、盤石であれば、エース級の働きを見せるだけのポテンシャルは間違いなく兼ね備えている。

 そんなフェッディの今オフの動向については、日増しにあらゆる声が論じられるようになっている。韓国メディア『My Daily』は「20勝&200脱三振という驚異的な成績を残したエリック・フェッディへの関心が明らかに強まっている」と報道。そして、残留を求めるダイノス、そして日本とアメリカの両国球団による争奪戦の可能性を示唆した。

「ダイノスは当然、彼の残留を希望しているが、日本からは巨人、そしてアメリカからの注目も集まっている。現時点で来シーズンに彼がどうするかは未知数だ。KBOリーグのポストシーズンが終わり次第、韓国、日本、アメリカの球団が彼の下に交渉に来るだろう。間違いなく契約金は跳ね上がるはずだ」

 韓国での挑戦継続か、日本で新境地開拓か、はたまた母国復帰か。アジアで異彩を放った3助っ人投手の去就は、しばらく注目を集め続けそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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