【W杯】期待外れに終わった久保建英の本音「いい加減、代表で何かを成し遂げたい」

2022年12月9日(金)14時6分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 初めてのワールドカップで、久保建英は輝けなかった。

 日本の若きエース候補は、戦前の期待値が高かっただけに、物足りなかった。出場2試合で持ち味を発揮できず、ベスト16のクロアチア戦は、高熱による体調不良のため、ホテルの部屋で終戦を迎えた。

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 久保は大会を終え「良く言えばチームのためにやることはやれたが、悪く言えば自分のやりたいことはやれなかった。こういった大会でチームのために捧げるのは当たり前だが、自分を押し通すくらいの力がまだなかった。自分の見積もりの甘さというか、僕の今の状態なら押し通すこともできるだろう、認めてもらえるだろうと思っていた自分の勘違いがあったのかな」と振り返った。

 展開的に向かなかった部分はある。先発したグループステージ初戦のドイツと第3戦のスペイン戦はいずれもハーフタイムで交代。ボールを圧倒的に支配されたドイツ戦は、守備に追われて持ち味を発揮できなかった。スペイン戦は少ない見せ場をつくったものの、2試合とも1点を追うための戦術変更で、後半はベンチへと下げられた。

 優勝候補スペインに勝利した試合後に、21歳は本音を漏らした。

「正直言うと今日、前半は僕が一番良かったと思う」
「守備的にいくのはチーム戦術なので仕方ないが、前から行けばもっといいプレーができたし、ボールを取られる気もしなかった。個人的にはすごく悔しい」

 反対に、日本が主導権を握る時間が長かったコスタリカ戦、クロアチア戦は欠場。停滞した攻撃を『個』の力で打開したいとき、久保はピッチにいなかった。所属するスペインリーグでも認められている、細かいタッチでスピードもあるドリブルは今大会、影を潜めた。

 ワールドカップの大舞台で活躍できる選手はスペシャルだ。今大会、途中出場で結果を出した堂安律や三笘薫は、日本代表の新たなスターになった。2度の先発チャンスをものにできなかった久保の胸には期するものがあった。

「ワールドカップは不完全燃焼だったので、オリンピックでもしチャンスをもらえるのであれば出たい。オーバーエイジでもないし、実現するのであれば全力で臨みたい。いい加減、代表で何かを成し遂げたいという思い。代表で勝ってみたいと思っている」

 悔しさをぶつける次の目標に2024年パリ五輪を挙げ、再出発を誓った。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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