大谷翔平のドジャース加入に“陰謀論”が浮上 海外記者がブルージェイズ移籍騒動に疑念「オオタニたちが熱狂を演出した」

2023年12月11日(月)16時0分 ココカラネクスト

ドジャースへの移籍が決まった大谷。歴史を変えた超大型契約には思わぬ意見が投げかけられている。(C)Getty Images

 去る11月2日に正式にFA選手として公示されてから約1か月。「狂騒曲」とも大谷翔平の去就を巡る物語は、衝撃的といっても過言ではない結末を見た。現地12月9日、ドジャースと二刀流スターの間に結ばれた契約は10年総額7億ドル(約1014億円)。あのリオネル・メッシが2017年11月に当時所属していたバルセロナと結んだ6億7400万ドル(約977億円)を上回り、スポーツ史上最高額の契約となった。

【動画】波紋を広げる炎上投稿! 大谷翔平のユニが燃やされる映像

 まさに青天の霹靂。「6億ドル(約873億4000万円)に達する可能性がある」(米スポーツ専門局『ESPN』ジェフ・パッサン記者)と予想された周囲の想像をはるかに超える契約が実現した。何よりも興味深かったのは、ここまでの規模の契約がほとんど外部に漏れずに実現した点だ。大谷サイドが厳格なかん口令を敷き、米メディアから「彼には、このスポーツにおいて責任がある」(ケン・ローゼンタール記者談)と批判を受けても“沈黙”し続けた結果とも言える。

 しかし、彼らが交渉を公にしなかったせいか。思わぬ疑念が生じている。一部の現地メディアで「ブルージェイズがダシに使われたのではないか」という報道が展開されているのだ。

 ドジャース移籍が成立した前日(現地時間8日)、大谷がブルージェイズ移籍に迫っているという一報が世間を賑わせたのは記憶に新しい。これはMLB公式ネットワーク局『MLB Network』のジョン・モロシ記者が、同局の番組内で「私に分かっているのは、先週、彼が月曜日にフロリダ(の球団施設)を訪問して以降、気運はブルージェイズに向かって高まっているということ」「24時間以内のどこかで分かると考えています」と語ったのが、キッカケだった。彼ほどの“大物記者”がトロント行きを伝えたために、「いよいよなのか」と機運が高まったのは間違いない。

 ただ、結果的に大谷はトロントに向かう飛行機にもおらず、ブルージェイズ移籍も実現しなかった。ゆえに大谷サイドに疑いが向けられている。

 全米野球記者協会のメンバーで、カナダのスポーツサイト『The Score』のベテラン記者であるブランドン・ワイル氏は自身のX(旧ツイッター)に「誰か(オオタニ陣営?)がモロシに(大谷の)ブルージェイズ移籍が迫っていて、トロントに向かっているとリークした」と指摘。同じく『The Score』のトム・ルミンスキ記者も「オオタニたちがモロシを手駒にして、ブルージェイズを使って“金曜の熱狂”を演出し、神経質になっていたドジャースに7億ドルを引き出せたとしら、それは酷い話だ」と断じた。

 実際、熾烈を極めた交渉がどう進んでいたかは分からない。しかし、こうした疑惑が生まれるのは、大谷がどれだけ米球界で大きな存在なのかを物語るエピソードとも言える。ニューヨークの大衆紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者は「ショウヘイ・オオタニはドジャースという最高の居場所を見つけた。野球界はより良いものになる」と銘打った記事内で、物議を醸している“陰謀論”に、こう触れている。

「少なくとも何人かのブルージェイズ関係者は、自分たちが『利用された』と感じている。それは間違いない。大谷に集中した結果、自分たちが必要としていた左の強打者フアン・ソトを獲得するチャンスを逃し、競合するヤンキースに奪われたからだ。

 ただ、オオタニ陣営が特定の球団を交渉のために利用するつもりなら、なぜブルージェイズなんだとは思う。この噂が出始める以前からトロントは論理的にもフィットしている場所ではなかった。オオタニは正しい決断をした。申し訳ないが、それが現実だ」

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「ブルージェイズ」をもっと詳しく

「ブルージェイズ」のニュース

「ブルージェイズ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ