ドジャースと大谷翔平の“7億ドル”契約にはリスクも 専門メディアが示唆した「契約がミスになりかねない3つの理由」とは?

2023年12月19日(火)17時44分 ココカラネクスト

今季は打者に専念する大谷。投手としては2025年以降の復帰を目指している(C)Getty Images

 大争奪戦の末、エンゼルスからドジャースに移籍することが決まった大谷翔平。プロスポーツ史上最高額のプロ10年総額7億ドル(約1015億円)の超巨額契約に加え、全体の97%を後払いとする契約内容には世界中で衝撃が走った。

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 すでに様々な側面で大谷効果が出ているが、超巨額契約にはリスクもあるという。現地時間12月18日(日本時間19日)、ドジャース専門メディア『Dodgers Way』は「ドジャースとショウヘイ・オオタニの契約が恐ろしいミスになりかねない3つの理由」のタイトルで記事を配信。「オオタニとの契約がドジャースにとって非常に悪い結果に終わる可能性はいくつもある」とし、その3つの理由を説明した。

 同メディアは1つ目の理由として「MLBで長期契約が上手くいったケースが少ない点」を挙げた。「すべての選手が時間との戦いであり、ごく一部の例外を除いて30歳前後になると成績は落ちていく。現在29歳で今後10年間の契約を結んでいるショウヘイが、この先も自然体でいられる保証がドジャースにはあるのだろうか?」と綴った。また、クリス・セール、マディソン・バムガーナーなどの名前を挙げ、過去に大型契約を結んだ選手が失敗に終わっているケースを紹介した。

 2つ目の理由には「オオタニはドジャースで再び以前のような投手にはなれないかもしれない」というリスクを挙げた。大谷は9月に右肘の手術を受けた影響で、来季は打者に専念し、25年シーズンに二刀流として復帰する予定だ。ただ、同メディアが心配しているのは大谷の手術歴だ。「トミー・ジョン手術を2度受けて、復活した投手は多くはない。術後のキャリアがほぼ終わってしまった幸運ではないケースも多々ある」とした。大谷は18年10月に1度目のトミー・ジョン手術を受けており、今回は同じ術式かは定かではないものの、2度目の右肘手術となる。同メディアは「最悪のシナリオでは、ドジャースはフルタイムのDHに7億ドルを投じることになる。これは、後払いとぜいたく税の減少を考慮したとしても、市場価値をはるかに上回る額だ」とし、投手として復活できなかった際のケースを「最悪のシナリオ」と表現した。

 3つ目の理由には「オオタニのマーケティング効果は長期的には確実ではない」と提示。「短期的に見ると良いビジネス判断であることは誰も否定しない。ドジャースとの契約に合意して以来、彼はすでにユニフォームの売り上げ記録を塗り替えている」と現時点での大谷効果を認めつつも、「パフォーマンスが悪かったら、事態が悪い方向に転ぶ可能性もある。オオタニがあと数シーズンしか投げられなかったらどうなるのか?もし彼が35歳になって打率.240だったら、ファンはグッズを求めて列を作るだろうか?彼がまた怪我をしたら、ドジャースファンはどう反応するだろうか?ドジャースはオオタニのオフフィールドでの価値は、彼のパフォーマンスや怪我とは無縁だと思いたいだろうが、そうはいかない」と指摘していた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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