小林弘幸 座りっぱなしは病気のリスクが高くなるから1時間座ったら数分体を動かすべし。自律神経が整えられる簡単で効果的な〈体の動かし方〉を紹介
2025年4月24日(木)6時30分 婦人公論.jp
(写真提供:Photo AC)
「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで——。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 − ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、〈おうちでできる、自律神経を整える健康法〉を当連載にてお届けします。今回のテーマは「1時間座ったら体を数分動かす」です。
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1時間座ったら体を数分動かす
座りっぱなしはリスク高
人間の体は立って動くようにできているので、座っている時間が長いと血流が悪くなったり、腸の動きが悪くなったりします。
すると、自律神経が乱れ、免疫力も低下し、病気のリスクも高くなります。座りっぱなしは避けましょう。目安は1時間座ったら体を数分動かす。
1日に4回ほど、異なるストレッチや体操をスキマ時間にするだけで、体全体がほぐれて、自律神経も整えられます。
簡単で効果的な体の動かし方
(1)手首を回す
片腕を前に出してひじを曲げて手を上にする。反対側の手でひじを固定し、手首をグルグル回す。
(2)足首を回す
いすに座ったまま片足を反対の足のひざの上に乗せて、足首をグルグル回す。
『毎日の体調がよくなる本 − ちょっとしたことだけど効果的な方法50』(著:小林弘幸/興陽館)
(3)腰を回す
立った姿勢で片方の手で肋骨の下、もう一方の手で腰骨の上をつかみ、肛門をギュッとしぼって腰を大きく回す。左右の手を入れ替えて同様に。
足首をゆらす、お腹をひねる
(4)足首をゆらす
足首をつかんで片足立ちになり、かかとをお尻に持ち上げ、手を振って足首をゆらす。
(5)お腹をひねる
立った姿勢で足を開く。お腹を時計回りにひねる。左右を同様におこなう。
※本稿は、『毎日の体調がよくなる本 − ちょっとしたことだけど効果的な方法50』(興陽館)の一部を再編集したものです。
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