国際宇宙ステーションのカメラがチュニジアの砂漠地帯で奇妙な模様を発見
2025年4月24日(木)21時0分 カラパイア
NASA
国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されたカメラが、チュニジアの砂漠地帯で奇妙な模様を発見した。謎の記号や文字のようにも見えるし、構造体にも見える。
この映像は、地球と宇宙の様子をライブ配信するイギリスの企業「Sen」によって公開されたものだ。
ただの自然現象なのか?かつての人間が作り上げたものなのか?それとも未知なる何者かの手によるものなのか?とても興味深い。
国際宇宙ステーションのカメラがとらえた砂漠の謎の模様
国際宇宙ステーションには、地球を常に監視するための高解像度カメラが設置されている。そのひとつを運用するのが、イギリスの宇宙映像配信企業Sen社だ。
Sen社は、3台のカメラをISSに搭載しており、そのうちの1台は地球の真下を常に撮影し、約250km×150kmの範囲をリアルタイムで4K映像として配信している。
2025年4月15日撮影された映像には、興味深い風景が映し出された。
場所は北アフリカのチュニジアに広がる無人の砂漠地帯で、そこにぽつんと、不可解な模様が映し出されていたのだ。
Sen/Youtube[https://youtu.be/mJsvr6YzOy4?si=rRVBfRjdJu8zeMga]
公開された映像には、砂の海に浮かび上がる謎の文字のような模様が見える。自然現象で生じたとは思えない奇妙な配置だった。
Sen社の創設者チャールズ・ブラック氏は、「この映像は多くの人の興味を引くと思います」と語り、模様の正体について視聴者が自ら考察することを促し、あえて詳しい説明を控えた。
Sen/Youtube[https://youtu.be/mJsvr6YzOy4?si=rRVBfRjdJu8zeMga]
果たしてその正体は?
さて、これが何か推理できたかな?チャールズ・ブラック氏は、その後、最も可能性の高い模様の正体を明かした。
この「謎の模様」は、かつてこの地域で行われていた農業の痕跡だという。
乾燥地帯での農業は、地下水をくみ上げてかんがいを行うことがある。模様があったチュニジアの砂漠地帯にも、かつてこうした地下水脈(帯水層)を利用した農業が試みられていた可能性が高い。
だが、地下水の枯渇や厳しい自然条件により農業は長続きせず、土地は放棄された。乾燥地域では雨や風による侵食が少ないため、整地された土地の形が数十年たっても砂漠の中にくっきりと残ることがある。
今回の模様も、そうした「人間の過去の営み」が地形として現在まで残ったものとみられている。
そういわれれば確かにそうかもしれないけど、過去の人類が宇宙の果ての知的生命体と交信するために描いたメッセージとか、逆に地球に遭難した宇宙人が助けを呼ぶための宇宙に向けたSOSのメッセージとかだったら、面白いよね。
面白い発見があるかも!ISSから撮影する地球のライブ映像
Sen社のカメラは、ISSが地球を1日に約16周する中で、常に違った風景をとらえ続けている。
ラスベガスの光り輝く街並みや、ロッキー山脈の雪景色、カリブ海の鮮やかな青など、さまざまな表情の地球を見ることができる。
ISSの映像から客観的に、俯瞰で地球を見ることで、人と自然のかかわりとか、地球という惑星について、深い洞察を得ることができるかもしれない。
そこには国境のない、美しい地球が広がっている。地球はひとつ、住んでいるのは皆同じ、地球人であり地球生命体なのだ。
ISSから配信される、4Kライブ映像は以下から見ることができる