『碁席秀策』・ 桑原青人さん・坊野恭子さんが選ぶ 「プレイスメイキングを楽しむ本5冊」

2022年11月8日(火)11時1分 ソトコト

1. 真剣師 小池重明


将棋のプロ棋士になる実力はあったのに、「真剣師」として生きた小池重明の生き様が描かれています。真剣師とは、将棋や麻雀で賭博をし、生計を立てている人のこと。こういう人もいるのかと視野が広がりました。(桑原青人)





著者:団鬼六
出版社:イーストプレス


2. 勝負師の妻 ─囲碁棋士・藤沢秀行との五十年


『碁席秀策』を一緒に創設した秀行先生の妻・藤沢モトさんが書かれたノンフィクションです。おおらかな心を持っていなければ、競輪も賭け事も好きで破天荒だった秀行先生には太刀打ちできないのだろうなと思いました。(桑原青人)





著者:藤沢モト
出版社:角川書店


3. チョウのいる丘


小学生のとき、私は今で言う「コミュ障」で、面と向かって人と話すことができませんでした。主人公は原爆症(白血病)で亡くなってしまうのですが、死を目前にしたときの仲間とのコミュニケーションに感銘を受けました。(坊野恭子)





著者:那須田稔、市川禎夫
出版社:講談社


4. つづり方兄妹 ─野上丹治 洋子 房雄 作品集


戦後の貧しい家庭に育った3人兄妹。作文が上手で、懸賞でもらったクレヨンを大事に使いながら勉強をするといった暮らしが描かれています。すでに絶版ですが、人とのつながりを大事にしようという気持ちを育んだ本です。(坊野恭子)





著者:野上丹治、野上洋子、野上房雄、小宮山量平(編)
出版社:理論社


5. 聞く力 ─心をひらく35のヒント


『サワコの朝』というトーク番組でも人気だった著者の、インタビューの極意をまとめた本。多様な分野の個性的な方々の話に耳を傾け、興味深い話題をうまく引き出す力は、『碁席秀策』の場づくりにおいても参考になりました。(坊野恭子)





著者:阿川佐和子
出版社:文藝春秋


photographs by Hiroshi Takaoka text by Kentaro Matsui
記事は雑誌ソトコト2022年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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