霧島山・新燃岳 噴火警戒レベル3からレベル2に引き下げ

2025年5月27日(火)12時15分 ウェザーニュース

2025/05/27 12:12 ウェザーニュース

今日27日(火)11時00分、霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベルが、レベル3(入山規制)からレベル2(火口周辺規制)に引き下げられました。顕著な地震活動の増加がなく、火山活動が低下したとみられるためです。
ただ、引き続き新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、火山岩塊や火山弾などと呼ばれる大きな噴石などに警戒してください。

5月中旬以降、顕著な地震の増加がみられず

新燃岳では3月28日頃から火山性地震が増加し、山体の膨張を示す地殻変動や火山性微動がみられたため30日に噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げられました。4月下旬には地震が急増し、多い時には24時間で500回を超える火山性地震を記録しています。
5月中旬以降も地震の多い状態は継続しているものの、顕著な増加はみられなくなりました。また、4月下旬に観測された傾斜変動もなく、気象台は火山活動が低下したと判断しています。
一方で、GNSS連続観測では、2024年11月頃から、霧島山を挟む一部の基線で新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められ、火口周辺では引き続き警戒が必要です。

防災上の警戒事項等

弾道を描いて飛散する、火山弾や火山岩塊と呼ばれる大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では引き続き警戒をしてください。
風下側では火山灰だけでなく、火山礫(れき)と呼ばれる小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意が必要です。
さらに2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあります。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(高齢者等避難)】:警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)

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