前期まで10期連続増収増益の食品スーパー:ベルクは顧客にも投資家にも優しい!?
2025年5月29日(木)15時15分 財経新聞
カスタマーハラスメント対策として、店内接客時の名札の名前を非表示にしている(画像: ベルクの発表資料より)
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上位ベスト5位は「ニトリHD(26期)/ヤオコー(26期)/パン・パシフィック・インターナショナルHD(21期)/オービック(20期)/シスメックス(15期)」「ステップ(15期)」。暇にあかして続く企業に目を馳せていった。目が留まったのは18位タイ(10期)のベルク。
妙に嬉しくなった。当家の食卓に並ぶ食品・食材の類は十中八九がヤオコー(8279、東証プライム市場)、ベルク(9974、東証プライム市場)で買い入れたもの。ともに埼玉県を中心に関東圏に100店舗超を展開している。前者は住処から徒歩2分、後者は15分。
私はヤオコーに関してはこれまでにも「長期営業増益の何故」を記してきた。が、ベルクがここまで長期に営業増益を続けているとは知らなかったし「何故」について言い及んだことはなかった。
そこで今回ベルクファンの当家の山の神殿を急遽取材、かつ資料等からベルクを覗き込んでみた。
2021年2月期以降前期までの収益動向は「18.8%増収、14.0%営業増益、86円配」「5.6%増収、9.6%増益、90円配」「3.5%増収、7.2%増益、94円配」「13.2%増収、3.4%増益、108円配」「10.2%増収、17.4%増益、120円配」。そして今26年2月期も「6.8%の増収(4141億7200万円)、6.4%の営業増益(180億9100万円)、124円配」計画。
小売業の業績を見る上でポイントになる「既存店売上高」は、前期がひと月として前年同月を下回ることなく、年間ベースで105.4。今期も3月:106.2で始まっている。
食べ物を扱う食品スーパー故、衛生管理や品揃えが大きなポイントになることは改めるまでもない。が私は勝るとも劣らないポイントは、「現場の従業員」に対する優しさ/「顧客」に対する優しさだと認識している。
後者で言えばディスカウント店:クルベを運営しているし、当家の山の神の絶対の推しは<ベルクイック>。「買い物の後に他所を回る時なんか超便利。僅かなお金で重い買い物なんかは、定めた時間に家まで運んでくれる」というサービスだとか。
本稿作成中の株価は7000円台トビ台。予想税引き後配当利回り1.4%水準。年初来安値6090円(4月7日)直後の14日に7320円まで買い戻され、揉み合い場面。過去9年5カ月近くの修正済み株価パフォーマンスは約60%。IFIS目標平均株価は8150円。投資家にも優しさを示していると見るが・・・