藤井名人 「対局前日から長考」 永瀬九段「盤上没我で」 藤井2勝の名人戦第3局前夜祭
2025年5月8日（木）19時45分 スポーツニッポン
将棋の藤井聡太名人（22）＝王将を含む7冠＝に永瀬拓矢九段（32）が挑む第83期名人戦7番勝負（毎日新聞社、朝日新聞社主催）は8日、大阪府泉佐野市の「ホテル日航関西空港」で9、10日に行う第3局の前夜祭を開いた。第2局の羽田空港に続く空港対局。藤井は2日制の午前と午後のおやつ、そして昼食メニューを前夜祭前に選択したそうで、「どれもおいしそうで対局前日から長考になった」。全て泉佐野市の店舗から提供を受けた昼食10品、スイーツ10品、ドリンク3品に目移りしたそうだ。
その上で、対戦成績2勝とリードするが、共に2日目夕食休憩までほぼ互角という対局内容に、「長い持ち時間での対局に充実感も感じている。一手一手考える姿勢を大切に、集中して指したい」。8冠中、最長の持ち時間9時間対局を心待ちにした。
一方、永瀬はホテル最上階の対局室から望む景色を「素晴らしい環境を用意してもらえた」と絶賛した。2敗の対戦成績にも「厳しいスコアできたが一局一局ベストは尽くせている」と自信喪失はしていない。
ただ、今回を落とすと早くも瀬戸際へ追い込まれる。「景色を見てリフレッシュする余裕はないが、明日からは盤上没我で頑張りたい」と意気込んだ。藤井が勝てば3連覇へ王手、永瀬なら1勝2敗で反撃開始となる対局は、9日午前9時に永瀬の先手で始まる。
