井上尚弥戦を合意直前で回避!? 本人は「闘う準備はできている」と闘志も、陣営が態度急変か「すべてが崩壊する可能性」
2025年2月28日(金)12時13分 ココカラネクスト

井上(右)との対戦が有力視されていたピカソ(左)。しかし、ここにきて交渉の行方が錯綜してきている。(C)Getty Images
事態が急変した。ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との5月の対戦が内定していたWBC同級1位アラン・ピカソ(メキシコ)の陣営が辞退した。米スポーツ専門局『ESPN』など複数メディアが報じている。
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井上にとって2021年6月以来、5度目の海外での試合はピカソで決定的となっていた。実際、大橋ジムの大橋秀行会長も、今年1月24日に東京・有明アリーナで行われたWBO11位キム・イェジュン(韓国)戦後に「おそらく次はラスベガスでピカソ、その次はサウジアラビアでアフマダリエフ」と展望。5月のマッチアップは正式発表まで秒読みと言っても過言ではない状況にあった。
しかし、ここにきて状況は一変している。『ESPN』のサルバドール・ロドリゲス記者は自身のXで「イノウエとピカソの闘いはもうない」と断言。「情報筋によると、ムロジョンは5月に試合をし、カルデナスは9月に日本で試合をする予定だという。見てみよう」とも水面下での交渉状況を伝えた。
また、スペイン紙『Marca』も「戦いは予定されていたが、すべてが崩壊する可能性がある」と指摘。「メキシカンボクサーの取り巻き全員がイノウエとの試合開催に非常に否定的だったというのが現実」と指摘。交渉締結の寸前で周囲の“反発”を鑑みたピカソ陣営が態度を変えたことを伝えた。
もっとも、本人は井上との戦いに対するアピールを続けている。現地時間2月27日には自身のインスタグラムを更新。「闘う準備はできている。僕が準備できていないって誰が言ったの?」と投稿。添付された写真には「ピカソvsイノウエ 5月4日 ラスベガス」と記され、あくまで初挑戦となる世界戦、それも井上とのマッチアップに意欲を示した。
果たして、ラスベガス決戦は一体誰と拳を交わすのか。興味深いライバルと目されたピカソ側が井上戦の回避を決断したために、“モンスター”を取り巻く状況は錯綜している。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]