井上尚弥 PFP1位返り咲きへ意欲 中谷潤人と戦う理由も明かす…現地メディアとの一問一答
2025年4月24日(木)15時3分 スポーツ報知
囲み取材に応じる井上尚弥ⒸMikey Williams/Top Rank
◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥—ラモン・カルデナス(5月4日=日本時間5日、米国ネバダ州ラスベガス)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が23日(日本時間24日)、米ロサンゼルスのウエストサイド・ボクシング・クラブで、WBA世界同級1位ラモン・カルデナス(29)=米国=との4団体王座4度目の防衛戦へ向けた公開練習を行った。日米70人以上の記者の前で、ミット打ち、サンドバッグ打ちを1ラウンドずつ披露した。
以下、現地メディアと井上の一問一答。
—メキシコの祝日「シンコ・デ・マヨ(5月5日)」ウィークに試合をすることについて。
「歴史的な日というのは知っているので、この日のメインを務められるのはすごく楽しみですね」
—米国での試合は久しぶり。この先、いつ米国に戻ってくる予定か。
「ここ(米国)に戻ってくるまで4年かかりましたから、次いつ来られるか分かんないですけど、またすぐやりたいなと思っています」
—米国国内でどこか試合をしたい会場はあるか。
「ラスベガスはこれで3回目。ロサンゼルスが1回なんで、ニューヨークでしてみたいです」
—マディソン・スクエア・ガーデンか?
「イエス、イエス」
—計量級の選手は、ヘビー級など重量級の選手よりもリスペクトされていなかった。それを変えている。
「やっぱりこれだけの多くのメディアの方が今日来てくれてすごくうれしいですし、期待もすごく感じているんで、5月4日は皆さんの期待に応えられる試合をしたいと思います」
—日本のように米国でもスーパースターになることはどれだけ重要か。
「この先の残りのキャリアも含めて、この先、重要になってくるので、この先も米国でもっと試合をしたいと思うし、そこで自分の力を見せていきたいなと思っています」
—世界スーパーミドル級3団体統一王者のカネロ(サウル・アルバレス)と同じ週末に試合をする。
「やっぱり特別な日に試合をするんだなっていうのもありますし、連日試合があるのも知っていますし、そこで一緒に試合ができるのはうれしく思います」
—メキシコ人選手でファンはいるか。
「父が見ていた時代は(ファン・マヌエル)マルケスだったり(マルコ・アントニオ)バレラだったり(エリック)モラレスだったり、そういう時代を父が見てきたので、WOWOWでよく見ていました」
—日本の年間表彰式の時に「中谷潤人選手と試合をする」とコメントした。なぜあのときにそうコメントをしたのか。
「まず、皆さん見たいですか?(報道陣が『見たい』と応答し)だからですよ」
—今回は日本人よりメキシコ人ファンの方が多いと思う。メキシコ人のボクシングファンにコメントは。
「きっとアウェーになるかもしれない雰囲気にわくわくしています」
—弟の拓真とはどのくらい仲が良いのか
「めちゃくちゃ仲が良いですよ。今回も一緒に来ていますしね」
—今回の試合の自身の予想は?
「自信しかないです」
—パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)1位に対して。
「今回の試合では1位に返り咲くことはできないかもしれないが、9月、12月、また来年の4月、この3つをクリアすれば1位に返り咲けると思います。ムロジョン(アフマダリエフ)、ニック・ボール、ナカタニ」
—WBA世界ライト級王者ジャーボンテイ・デービス(米国)とSNSで会話していた。お互いにリスペクトを持っている?
「すごい自分も選手として好きな選手ですし、すごくリスペクトもあるので、ああいうSNSでの会話をちょっと試みてますね」
—カルデナスの印象は。どんな試合になると思うか。
「カルデナスの印象はきれいなボクシング、まとまったボクシングをするなっていうイメージがある。自分にとってはすごくやりやすい選手ではあるので、カルデナスがどう出てきても対応できる準備はしています」
戦績は、井上が29戦29勝(26KO)、カルデナスが27戦26勝(14KO)1敗。
試合はPRIME VIDEOで独占ライブ配信される。