“優等生”ぶりが一変! 悪童ネリが井上尚弥を再び挑発「過大評価されている」「他の奴らと同じ普通の選手」

2024年4月11日(木)6時10分 ココカラネクスト

井上との対戦を前に、ネリが“怪物”に牙をむいた。(C)Getty Images、(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 約1か月前の記者会見での“優等生ぶり”から一変。メキシコの「悪童」は、得意の舌戦を展開している。

 現地時間4月9日、米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』のインタビューに応じた元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)は、来る5月6日に東京ドームで対戦する世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)を「過大評価されている」と酷評した。

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 今年3月に実施された井上戦の発表記者会見では、2017年8月と18年3月に行われた山中慎介氏との2試合で繰り返した“蛮行”(薬物検査で陽性反応と体重超過)について謝罪。日本ボクシングコミッション(JBC)から課せられていた国内のライセンス無期限停止処分が解除されたことにも感謝し、「再び日本の地を踏めて嬉しい」と襟を正した言動を見せていた。

 しかし、大一番が近づきネリは態度を豹変させている。同メディアのインタビューで「ナオヤ・イノウエは非常に良い選手で、俺のキャリアにとって今回の試合は最大級のものになる。4つのタイトルがかかっているからね」と前置きしたうえで、「だけど、彼の試合を見てきたが、過大評価されているように思うし、平凡な選手だと思う。少なくとも俺にはそう見える。判定勝ちを求めて日本へ行くわけじゃなく、KOを求めて日本へ行くんだ」と断言。井上を挑発するように、試合に対する持論を展開した。

 さらに「12回を戦いきる準備はできているけど、そこまでいかないことを願っている。早い回で終わってほしい」と、早期決着を望んだ29歳は、井上への辛辣な意見を続けている。

「イノウエは身体的に小さいファイターだ。他の奴らと同じように普通の選手だよ。今の彼を倒せば、今年最大の番狂わせになり得る。もちろんイノウエはダミーなんかじゃなく、戦い方は知っている。でも、彼は信じがたいほどのファイターではないし、俺の意見では、一進一退の攻防になるだろうね」

 そして、井上が昨年12月に行ったマーロン・タパレス戦も「見たよ」と語るネリは、「あいつ(タパレス)はB級のファイターだろ」と豪語。「そんなタパレスが10ラウンドも持ちこたえて、イノウエを苦しめたんだ」と続けている。

「イノウエにとってフルトン戦がキャリア最高の試合だろうけど、あの試合のフルトンはさほどパンチを出さなかったし、イノウエを怖がっていた」

 自信の裏返しか、それとも怪物と対峙する不安か。いずれにしても、ネリが「キャリア最大」と位置付ける一戦に向け、臨戦態勢に入っているのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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