レッドブル移籍2戦目の角田裕毅は当面の目標全くぶれず セカンドドライバー泣かせのマシンを「たくさんの薬品が置かれた理科室」とズバリ表現

2025年4月11日(金)21時3分 ココカラネクスト

昇格後2戦目となるバーレーンGPではポイントを持ち帰りたいところだ(C)Getty Images

 F1のレッドブルに移籍した角田裕毅が4月10日、第4戦バーレーンGP(13日決勝)の開幕前に記者団の取材に応じ、新天地2戦目となるグランプリの目標をあらためてQ3進出とポイント獲得であると語った。

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「成し遂げたのはQ3進出とポイント獲得。表彰台獲得などと言いたい気持ちは山ほどあるが、ハイパフォーマンスの領域でマシンを操作するのは容易ではないことは分かっている」と語り、「まだクルマのことを学ぶ必要があるからQ3に進めば、それは良い目標になる。もしポイントを獲得したり、レースでマックスを助けられるように彼に接近できれば」と決しては背伸びはしない。

 移籍初戦となった前戦日本GP(6日決勝)では今季型車「RB21」をドライブすることが初めてだったこともあり、予選は15番手タイム(決勝は14番グリッド)でレースは12位で入賞を果たせなかったものの、クラッシュやトラブルに巻き込まれることなく、300キロ以上のレース距離を走って習熟度を高めた。

 はっきりと分かったのは第2戦中国GPまで所属したレーシングブルズのマシンとはセットアップの方向性に大きな違いがあったことだ。エースのマックス・フェルスタッペン(オランダ)の好みに合わせたマシンコンセプトで、チームメートは常に手をこまねき、今年もレギュラーに大抜てきされたリアム・ローソン(ニュージーランド)は適応できず2戦で更迭され、古巣のレーシングブルズに降格した。

 角田は「レーシングブルズ時代に好んでいたセットアップ、クルマのバランスとは少し違ったアプローチを取らなければならない。レッドブルのマシンはレーシングブルズで走っていた頃と同じバランスを実現できていると思うけど、それが必ずしもパフォーマンスの向上につながるわけではない」と認め、「(マシンは)たくさんの薬品が置かれた理科室みたいで、うまくいくときもあれば、うまくいかないときもある。全く新しい車に乗り込むと、常に良い時と悪い時があるから、それは自然なことだと思う」と独特の言い回しで表現した。

 バーレーンGPは2月のプレシーズンテストでもレーシングブルズのマシンで走行しており、マシンキャラクターの特性の違いを感じられる絶好の場。初めてトップチームのシートを射止めた日本人としてここから快進撃につなげたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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