山本由伸7回10K、サイ・ヤング賞デグロームに投げ勝ち3勝目…無四球・無失点
2025年4月19日(土)12時23分 読売新聞
レンジャーズ戦に先発したドジャースの山本(18日)=AP
【アーリントン(米テキサス州)=帯津智昭】米大リーグは18日、各地で行われ、ドジャースの山本はレンジャーズ戦に先発し、7回5安打無失点、10奪三振で今季3勝目を挙げた。試合は3—0。カブスの鈴木はダイヤモンドバックス戦に3番指名打者で出場し、5号ソロ本塁打を放って5打数1安打1打点だった。チームは13—11の乱打戦を制した。
制球乱れず、テンポ良く
2年目でレンジャーズ戦に初先発した山本が、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を2年連続で受賞したことがある相手右腕のデグロームと堂々と投げ合った。
直球、変化球ともに制球が乱れることなく、テンポも良く投げ込んでいく。二〜四回は毎回走者を出しながらも、粘りの投球でホームは踏ませなかった。今季自己最長のイニングとなった七回は、一死一塁で7番バーガーを外角低めのスライダーで空振り三振に仕留めると、スタートを切っていた一塁走者を捕手のスミスが二塁で刺し、併殺で締めくくった。
サイ・ヤング賞について、「ここまで日本人の選手がまだ受賞したことがないというのを聞いているので、すごく興味がある」と語っていた山本。その受賞者であるデグロームが7回1失点だったのに対し、同じ7回を10奪三振、無四球、無失点で投げ切った。ベンチに戻った山本は、満面の笑みで迎えたロバーツ監督に抱きしめられ、仲間たちとハイタッチを交わした。(帯津智昭)