好投の佐々木朗希「初回僕もちょっとビックリした」 初回最速が151・4キロ…逆転サヨナラ負けでメジャー初勝利はお預け
2025年4月20日(日)8時12分 スポーツ報知
◆米大リーグ レンジャーズ4X—3ドジャース(19日、米テキサス州アーリントン=グローブライフフィールド)
ドジャース・佐々木朗希投手(23)が19日(日本時間20日)、敵地・レンジャーズ戦で今季5度目の先発に臨み、メジャー初勝利の権利を得て降板したが、9回にイェイツが逆転サヨナラ2ランを浴び、勝利はまたもお預けとなった。佐々木は6回78球を投げ、最速は96・9マイル(約155・9キロ)で、2安打4奪三振2失点と上々の内容だった。
自己最速165キロを誇る剛腕だが、初回の最速はわずか94・1マイル(151・4キロ)。試合後には「球速自体は初回僕もちょっとびっくりしたんですけど、そんな中でも徐々に上げながら、初回色々あって、自分の中でも出なかった理由はわかる。そこは修正して。それでも、もっともっと上げていかなきゃいけないんですけど、とりあえず今日は先発としての仕事はできたのでよかった」とうなずいた。
“5度目の正直”でメジャー初勝利を狙った佐々木は、通算92勝で昨季は12勝を挙げた右腕・イオバルディとの投げ合い。初回は1番・セミエンを右飛に打ち取ると、続く2番・シーガーのセンターへの大飛球を、中堅・パヘスが佐々木の前回登板に引き続きホームランキャッチ。先制点の献上を阻止し、初回3者凡退を演出していた。
2回まで打者6人を完璧に抑えたが、3回無死一塁の場面でヒガシオカに左中間への先制2ランを被弾。先頭に四球を与えた直後に、甘めに入った直球を捉えられた。
それでも、若き23歳右腕を強力な味方打線が援護。3回にフリーマンが無死一塁から同点2ランを放つと、2死二塁からマンシーにも適時二塁打が飛び出し、3—2と試合をひっくり返した。
3—2の5回は先頭の7番・ハリスを87マイル(約140キロ)のスプリットで空振り三振。前の打席で本塁打の8番・ヒガシオカには初球を痛烈な左前打にされて出塁を許すと、2死から1番・セミエンを左飛に打ち取った。3回まで最速はわずか95・5マイル(153・6キロ)と、本来の球速が出ていなかったが、5回にこの日最速となる96・9マイル(約155・9キロ)をマークした。
佐々木の降板後はドライヤー、フィリップス、ベシアと無失点で継投。それでも3—2でマウンドに上がった5番手・イェイツが先頭スミスに左翼線二塁打で出塁を許すと、続く4番・ガルシアに劇的なサヨナラ逆転2ランを浴びた。