これぞ地域密着!隣接する老人ホームからでも稽古見学が可能に 秀ノ山部屋が墨田区東向島で部屋開き

2025年4月20日(日)14時31分 スポーツニッポン

 大相撲の元大関・琴奨菊が師匠を務める秀ノ山部屋が20日、東京都墨田区東向島で部屋開きを行った。秀ノ山親方の師匠、佐渡ケ嶽理事(元関脇・琴ノ若)、二所ノ関一門の高田川理事(元関脇・安芸乃島)や後援会関係者が出席し、土俵祭りの後に三段目の誠雄ら所属力士7人(夏場所デビューの2人を含む)と佐渡ケ嶽部屋の十両・琴栄峰が稽古を披露。最後に秀ノ山親方が「独立をしまして3場所になります。弟子が7人いますけど、しっかり育て上げ、日本相撲協会に恩返しできるように、これからも精いっぱい頑張っていきます」と謝辞を述べた。

 秀ノ山親方は昨年11月に独立し九州場所後から現部屋で生活している。部屋は5階建てで、現役時代の後援者が理事長を務める特別養護老人ホームの一角約80坪を借りた。秀ノ山親方は「下町なので(受け入れてもらえるか)不安でしたが、地元の方に快く迎えてもらっている。今後も地域に支えてもらえる部屋を目指したい」と話す。地域密着の理念は部屋の構造にも現れている。1階の稽古場は稽古の模様が確認できるモニターが常設されたほか、「お年寄りの方にも喜んでもらえるように」と老人ホームの利用者が施設内からでも見学できる開放的な作り。この日の部屋開きでも利用者が笑顔で式典を見守っていた。

 同世代でかつての好敵手だった二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)や武隈親方(元大関・豪栄道)らが角界を代表する力士を育てていることにも大きな刺激を受けている。「一つの節目をしっかり終えることができて、身が引き締まる思いです。同年代の親方が幕内力士をつくって、横綱に手のかかるような力士をつくっていますので、早く追いつけるように。しっかり育て上げ、弟子には大相撲の魅力を伝えながら頑張らせたい」と抱負を述べた。

 

スポーツニッポン

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