千賀滉大が収穫強調「今後にとてもポジティブ」「いい手応えをつかめた」 6回2失点、防御率1・26
2025年4月26日(土)11時49分 スポーツ報知
◆米大リーグ ナショナルズ5×—4メッツ(25日、米ワシントンDC=ナショナルズパーク)
メッツ・千賀滉大投手(32)が25日(日本時間26日)、敵地・ナショナルズ戦に4勝目を狙って先発し、6回96球を投げて6安打2失点で降板して勝敗はつかなかった。0—2と2点ビハインドでマウンドを降りたが、8回にメッツ打線が逆転して今季の2敗目が消えた。試合はメッツ1点リードの9回に2点を奪われて逆転負けした。
千賀の防御率は1・26となり、この時点で0・93の山本由伸(ドジャース)、1・20のN・ピベッタに次ぎリーグ3位となった。2、3回に1点ずつを失ったが、4回以降の3イニングは無安打無失点と好投。だが、メッツ打線はナショナルズ先発のアービンに7回まで4安打無得点に抑え込まれた。
千賀は試合後の現地放送のインタビューで「うまくいかないこともありましたけど、途中からだんだんよくなって、試合を何とか作れたことは、今後にとてもポジティブだなと思いました」と振り返りながら「後半から非常に自分の中で手応えが出てきて、次の試合くらいから不安なくいけるんじゃないかなと思えるようないい手応えをつかめたので、後半は非常によかったと思っています」と収穫を口にした。次回以降へは「リードされたのも自分が点を取られていますし、最初に点を与えるとこういう展開になる。苦しい試合になるというのはもちろん分かっていることなので、また次回以降なるべく先に点を与えないことは意識してやっていきたい」と反省も忘れなかった。
初回は走者を背負いながら無失点。2回は先頭に安打を浴びながらベルを二ゴロ併殺打に打ち取ってピンチを切り抜けたかのように見えたが、続くクルーズの左翼への安打を左翼手のニモがゆっくりと内野へ返球する隙を見せた間に打者へ二塁へ進み、テナに左前適時打を浴びた。4登板ぶりの失点で、連続イニング無失点も「20回1/3」で止まった。
3回も無死一塁でエイブラムズに中堅フェンス直撃の適時三塁打を浴びて失点。それでも3回無死三塁からは6回2死まで11者連続アウトを奪う快投を見せた。6回は2死走者なしから2者連続四球で一、二塁のピンチとなったが、ベルから空振り三振を奪った。
粘った千賀だったが、援護に恵まれず4勝目はならず。2点ビハインドの4回無死一、二塁では「3—6—3」のトリプルプレーとなる不運もあり、マウンドを降りる6回までにメッツ打線は1点も奪えなかった。それでもメッツ打線は3点を追う8回に4安打を集めて4点を奪い、逆転。千賀の2敗目は消えた。