ミキハウスが予選リーグ3連勝で決勝トーナメント進出決定 同点の7回に島沢良拓が決勝の2点適時打

2025年4月26日(土)16時40分 スポーツニッポン

 ◇JABA京都大会 ミキハウス4—2NTT東日本(2025年4月26日 わかさスタジアム京都)

 ミキハウスが終盤の好機を着実に生かし、NTT東日本との接戦を制した。1—1の7回2死満塁から、「3番・左翼」の島沢良拓外野手(26)が決勝の2点打。予選リーグ3戦全勝で決勝トーナメント進出を決めた。

 「何とか1点欲しい場面だったので、良い形で点が入って良かったです」

 中軸としての役割を果たした。7回2死一、二塁から、直前の打者・伊藤将大がフルカウントになったところで申告敬遠。「何回か申告敬遠から打席が回ってきたことがありますが、そのときは打率が良いのでプラスにとらえて打席に立ちました」。カウント0—1からの2球目。真ん中の直球を捉えると、中堅左への2点タイムリーとなった。

 決勝トーナメント進出の立役者の一人だ。全3試合で2打点ずつを挙げ、12打数6安打6打点の打率・500。完全に本来の姿を取り戻したが、四国大会は3試合で8打数1安打に終わるなど春先から結果が出ない日々が続いた。同大会が終了後、打撃フォームを修正。スイングを仕掛ける際、右肩が上がり過ぎないように「側屈」の動きを入れるようにした。

 「側屈」とは脇腹を縮めるようにして右、左に上半身を曲げる動き。左打ちの島沢の場合、トップをつくる際、投手寄りの右脇腹を縮める。インパクトにかけては、逆に反対側の左脇腹を収縮。右に傾けたものを左に傾けてスイングしてパワーを生む理論だ。微修正したことが好結果につながったが、島沢は「ずっと結果が出ない中でも使ってくださったので感謝しています」と謙虚に語る。

 一丸でつかんだ勝利でもあった。分岐点となったのが、7回表の守り。2死一、三塁のピンチを招くと、ベンチはエース・桜井俊貴を救援としてマウンドに送った。2番・丸山雅史の2球目に二盗があり、2死二、三塁と好機を拡大された。丸山もファウルで粘り、フルカウントからの8球目は一塁ファウルゾーンへ。これを、一塁・田中秀政が内野フェンスに激突しながらキャッチ。「秀政さんの守備や、桜井さんのピッチングで流れが来たので、その流れに乗せていただきました」と島沢。勝ち越しを許さず、直後の攻撃でたたみかけた。

 あす27日の準決勝では東芝と対戦する。「東芝さんには四国大会で負けていますし、去年の京都大会でも敗れた。一戦必勝で明日も戦いたいと思います」。4月7日の四国大会では5—6で逆転負け。昨年の京都大会でも1点差で敗れた。三度目の正直を果たすべく、名門・東芝に挑む。

 ▼陣田匡人監督 「関東のチームに勝たないことには上位へ行けない。なかなかJABA大会でその壁を越えられずにいましたが、打倒・関東を掲げて冬からやってきた中で勝つことができた。ピッチャーがどれだけ粘れるかというところで先発の高橋(優貴)が5回1失点でゲームをつくってくれて、守備からリズムをつくる自分たちの野球ができた。(桜井を)本来なら使いたくなかったが、今日勝たないと次もない。(7回は)勝負どころだったので行ってもらいました。(決勝トーナメントも)先を見ず、一戦一戦やっていきます」

 

スポーツニッポン

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