「練習するしかない」中日助っ人の守備に球界OBから注文がつく理由

2023年4月28日(金)16時53分 ココカラネクスト

 中日は27日の広島戦(マツダスタジアム)を2−3でサヨナラ負け。先発の柳裕也は7回5安打無失点と好投したが、リリーフ陣が粘れず、最後は力尽きた。

 ここまで「8回の男」としてチームに貢献してきた清水達也が試合前に右ひじの違和感のため、登録抹消に。スクランブル態勢となったことも響いた。

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 開幕から一回りして最下位争いと重苦しいムードが漂う。苦境のチームの中で、厳しい目を向けられているのは新助っ人、アキーノにもある。

 ここまで17試合に出場し、打率・161、1本塁打、6打点と打棒も湿りがちだが、注目を集めているのは守備難にある。規定に達している外野手部門ではトップとなる失策「3」を記録している(27日現在)。

 20日に行われたヤクルト戦(神宮)では初回二死一、三塁の場面、オスナの左翼線に転がったクッションボールの処理にもたつき、一塁走者のサンタナも本塁生還させてしまうというお粗末ぶりを見せた。これには中日ファンの間からも嘆きの声が漏れた。

 こんなアキーノの守備に関しては球界内からも様々な考察の声が出ている。現役時代は名外野手として知られゴールデン・グラブ賞も獲得、中日の黄金時代を支えた英智氏は23日までに更新した野球系ユーチューブチャンネル「野球いっかん!」に出演。アキーノの守備について言及した。

 英智氏は「まず思うのはアキーノは助っ人ですから」と前置きした上で、「料理屋でいうと、『これがメインディッシュです』とお客さんに出すようなものですから、自分のとこで手を加えてはダメなんですよね」と本来であるならば、高い戦力を見込んで獲得しただけに、もっとバランス力のすぐれた状態であるべきと語った。

 そして改善策については「守備練習しなきゃいけない」とキッパリ。守備難でチームの足を引っ張っている側面もあることから必死に守備練習に取り組むことが必要と認める。

 一方、この守備難には期待された打撃で思ったように成績を残せていないことで「打つことを色々考えて守備に集中できない」面もあるかもしれないと推測した。

 いずれにせよ投手力のチームで失策が多くてはますます他のチームに置いていかれてしまう。早めの環境整備が必要なようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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