まさかの3軍降格が波紋、浅野翔吾に何が起きている? 1軍浮上の条件を球界OBが考察 「1、2番タイプに徹したほうが…」
2025年5月2日(金)5時20分 ココカラネクスト

浅野は昨年、阪神戦で満塁弾を放つなど話題を集めた(C)産経新聞社
巨人の高卒3年目外野手、浅野翔吾の3軍落ちが注目されている。
今春のキャンプでは阿部慎之助監督からも指定強化選手に指名されるなど飛躍が期待されていたが、オープン戦でアピールを果たせず。開幕1軍入りは逃がした。
【異例の三軍降格】『浅野に求められているのは長打じゃない』コーチに相談する必要はない!?巨人ドラフト1位浅野翔吾が三軍でやるべきことは…【プロ野球】
その後、ファームでも打率1割以下と絶不調となっていたことで心配されていたが、打撃不振により、4月25日に異例の3軍落ちとなった。
将来の主力選手への成長が期待されている浅野に何が起きているのか。球界内からも考察の声があがっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は4月30日に自身のYouTubeチャンネルに「【異例の三軍降格】『浅野に求められているのは長打じゃない』コーチに相談する必要はない!?巨人ドラフト1位浅野翔吾が三軍でやるべきことは…【プロ野球】」と題した動画を更新。浅野の現状に独自の考察を加えている。
今回の3軍降格に関して高木氏はまず浅野のメンタル面を心配した。
目指す開幕1軍を逃がし、ほかの若手選手が続々と1軍に呼ばれる中、自信を失っていった可能性もあるとした。
「3軍に落ちるような選手ではないけども」と前置きしながら、「精神的な部分が作用したかなという気はするけどな」と慮った。
その上で常勝軍団巨人において、外野手のし烈なポジション争いについて触れながら、今後、浅野が目指すスタイルについても高木氏の考えを明かす。
目指すバッターのタイプとしては阪神の近本光司や広島の矢野雅哉の名前をあげながら、アベレージバッターを目指すべきとした。
長打力も期待されているが「必ず3割を取りにいくという、1、2番タイプに徹したほうがいいと思う」と私見を明かすシーンもあった。
高松商業高校から高校通算68本塁打を記録したスラッガーとして、話題を集め、昨年は球団では坂本勇人以来となる10代でプロ初となる満塁弾を放ったことも大きく話題を集めた。「首脳陣がどういう期待をしているのか」とチーム構想も大事としながら、「あの体のサイズからすると、ホームランとなると辛くなる」とコメント。
その上で高木氏はこう続けた。浅野に求められているスタイルとして「長打というより、勝負強さだと思う」としながら、「それをホームランという形で結果を出すのか、二塁打なのか。決勝タイムリーという形で出していくのか」とホームランだけがプロで生きる道ではないと説くシーンも。
さらに球団に対しても「彼を小さく育てるのではなく、いやらしいバッターになってほしい」と適性を見極めた上でしっかりと育ててほしいと、要望する場面もあった。
高い身体能力とまっすぐに野球と向き合う姿勢はジャイアンツファンにも知られている。
プロ3年目で訪れた雌伏の時をどう今後に生かしていくのか。背番号51の成長曲線に今後も注目が高まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]