井上尚弥に挑戦するカルデナス「失うものは何もない。歴史を作る」　世紀の番狂わせへ意欲

カジノ内の特設リングでミット打ちを披露したラモン・カルデナス（カメラ・勝田　成紀）

写真を拡大

◆プロボクシング　▽ＷＢＡ、ＷＢＣ、ＩＢＦ、ＷＢＯ世界スーパーバンタム級（５５・３キロ以下）王座統一戦１２回戦　統一王者・井上尚弥—ラモン・カルデナス（５月４日＝日本時間５日、米国ネバダ州ラスベガス　Ｔ—モバイル・アリーナ）

　【ラスベガス（米ネバダ州）１日（日本時間２日）＝勝田成紀】世界４団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥（大橋）がメインを務める興行の試合前イベントが１日（日本時間２日）、米ネバダ州ラスベガスのカジノ＆ホテル「ＭＧＭグランド」で行われた。井上に挑戦するＷＢＡ同級１位ラモン・カルデナス（米国）が、カジノ内の特設リングでシャドーボクシングとミット打ちを披露した。

　メキシコの祝日「シンコ・デ・マヨ」ウィークのビッグマッチに登場するメキシコ系米国人のカルデナスには、現地ファンからも多くの声援が飛んだ。練習後のインタビューでは「ボクシングにとって歴史的な一週間だと分かっている。この週末に参加できることを光栄に思う。メキシコ代表として出場できることは大きな意味がある。全力を尽くす」と闘志を燃やした。

　下馬評は圧倒的に不利とされるが「失うものは何もない」と世紀の番狂わせをもくろむ。「世界チャンピオンになるという夢を成し遂げることが私の目標。私はお金のためじゃなく、歴史を作るためにここにいる。私が世界チャンピオンになったら、だれもそれを奪うことはできない」と「シンコ・デ・マヨ」の主役になることを誓った。

　戦績は、井上が２９戦全勝（２６ＫＯ）、カルデナスが２６勝（１４ＫＯ）１敗。

　試合はＰＲＩＭＥ　ＶＩＤＥＯでライブ配信される。