キム・ヘソン 深夜1時台のメジャーデビュー 雷雨で3時間遅延し9回から二塁守備で登場も守備機会なし
2025年5月4日(日)14時24分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース10—3ブレーブス(2025年5月3日 アトランタ)
メジャー初昇格したドジャースの金慧成(キム・ヘソン)内野手(26)が3日(日本時間4日)、敵地でのブレーブス戦に途中出場し、メジャーデビューを果たした。雷雨のため、3時間6分遅れで始まった試合の日付が変わった午前1時台の9回から二塁守備に就いたが、守備機会はなかった。試合は10—3で快勝して佐々木朗希投手(23)がメジャー初勝利を挙げ、チームは今季2度目の7連勝を飾った。
9回は5番手右腕ガルシアが2安打に四球で1死満塁のピンチを招いたが、オルソン、マーフィーを連続三振に仕留めて試合を締めた。アウト3つは全て三振でキムの守備機会はなかった。
試合前に取材に応じたキムは、メジャー初昇格に「とても驚きました。昨晩の試合後、3Aの監督から知らされました。本当にうれしくて、ワクワクする気持ちでここに来ました」と笑顔で話した。母には電話で報告したことも明かした。
自信はどのくらいついたかと問われると「今はとても落ち着いていて、自信もあります。特別に何かが違うというわけではありませんが、スイングの改良には一生懸命取り組んできましたし、その点では今は凄く自信があります」と語った。
マイナーでは課題の打撃について見直してきたとし「まだまだ改善すべき点はたくさんあります。ただ、ここに来た初日と比べると確実に良くなっていて、以前の自分よりもずっといい状態です。正直、どこが一番変わったかと言われると難しいですが、メカニクス全体を見直しました。特に下半身の使い方など、細かい部分まで多くの点を修正しました」と説明した。
米挑戦1年目はマイナースタートとなったが「フラストレーションは特になかったです。やるべきこと、取り組むべき課題がたくさんあったので、とにかく努力してしっかり準備しようという気持ちでした」と語った。
キムはオープン戦で15試合に出場したが、29打席で11三振。二遊間に中堅とさまざまなポジションをこなせることはアピールしたが、打撃面でアピールできず、開幕はドジャース傘下3Aオクラホマシティ・コメッツで迎えた。それでも4月には2打席連発アーチを放つなど、存在感を見せていた。
“韓国の至宝”とも言われる金は今オフに3年総額1250万ドル(約18億5000万円)でドジャースに入団した有望株。ポスティングシステムによる交渉では、大谷翔平投手も同席したことでも話題となった。