井上尚弥、8回TKOで4団体統一王座4度目防衛!世界戦KO数「23」で歴代単独最多!
2025年5月5日(月)12時40分 スポーツ報知
◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇井上尚弥(8回45秒TKO)ラモン・カルデナス●(4日=日本時間5日、米国ネバダ州ラスベガス T—モバイル・アリーナ)
【ラスベガス(米ネバダ州)4日=勝田成紀】世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が、挑戦者のWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(29)=米国=を8回45秒、レフェリーストップによるTKOで下し、サウル“カネロ”アルバレス(34)=メキシコ=と並び歴代最多となる4団体統一王座4度目の防衛に成功した。これで世界戦11連続KO。世界戦KO勝利数を23とし、伝説の世界ヘビー級王者ジョー・ルイス(米国)を超えて歴代単独最多に躍り出た。
2回、隙をついたカルデナスの左フックを受け、人生2度目のダウンを喫した。場内はどよめいたが、すぐに立ち上がり再開。4回にジャブからの連打でペースをつかみ始めた。5、6回は相手をロープに追い込み、7回に一方的に攻めて終盤に初ダウンを奪った。8回も詰め寄り、右ストレートで挑戦者をコーナーに飛ばし、連打したところでレフェリーストップがかかった。
ラスベガスのリングは、WBA&IBF世界バンタム級統一王者時代の20年10月ジェーソン・モロニー(オーストラリア)戦、21年6月マイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦に続き3度目。過去2回はコロナ禍で無観客と入場人数制限ありの中での試合だった。今回は2万人収容の新聖地T—モバイル・アリーナで大歓声を浴び、試合前に「この試合っていうのは、自分の中ではKOで終わらせないといけない試合だと思っている」と語っていた通りのKO劇で、ラスベガスで1415日ぶりとなる勝利を挙げた。
次戦は9月、日本でWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と対戦することが内定している。
12月には同級の4本のベルトを保持したまま1試合限定でフェザー級に上げ、日本人初、世界でも史上8人目の5階級制覇を懸けてサウジアラビアでWBA王者ニック・ボール(英国)に挑戦。来春にはWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)との東京ドーム決戦に臨む計画だ。
戦績は、井上が30戦全勝(27KO)、カルデナスが26勝(14KO)2敗。