【U18プレミア】G大阪ユースが静岡学園に快勝 4連勝で2位浮上
2025年5月6日(火)18時43分 スポーツニッポン
◇高円宮杯JFAU18プレミアリーグWEST第6節 G大阪ユース3—0静岡学園(2025年5月6日 OFA万博フットボールセンターB)
テクニック集団の静岡学園を迎えたG大阪ユースが3発快勝で4連勝を飾り、1試合未消化ながら2位に浮上した。
試合開始から降り続く雨、スリッピーなピッチで見事にパスを繋いだ。前半26分、U17日本代表経験もある山本天翔が体をひねりながら出したラストパスに抜け出した中積為が冷静に左足でニアを抜いた。
「山本くんはどんな体勢からでもパスが出せる。自分の方に体が向いてはいなかったがボールが出てくるのは分かっていた。トラップは大きくなったがキーパーが出て来ていなかったのでニアに流し込みました」
開幕戦では名古屋グランパスU—18に敗れたが4連勝とチームは尻上がりに調子を上げている。
「開幕から2試合は点が取れずに悔しい思いをしていましたが、決意を持って臨んだ広島ユース戦でハットトリックが達成できた。前節の帝京長岡、そして静岡学園と3試合連続のゴールは大きな自信になります」と目を輝かせ「自分がもっと点を取らないとチームが勝てないと思うので得点にはもっとこだわりたいです」と続けた。
静岡学園戦という事もあってか、あいにくの雨にもかかわらずサイドライン際には多くの傘の花が咲いた。
「人が見に来てくれるというのは当たり前のことではないし、見に来てもらった以上は楽しいサッカーで楽しませると言うのはチームのモットー、自分のゴールでもっともっと会場を沸かせたい」とどこまでもストライカーだ。
憧れはスタッド・レンヌの古橋亨梧(30)。自身と同様、裏抜けに長けた点取り屋だ。「抜け出しの技術やシュートの上手さ、そしてスピードと本当に上手いので目標にしています」
G大阪ユースの町中大輔監督(43)も「性格は勝ち気ですね、裏抜けもそうですけどオフザボールの動きや左足のパンチ力、シュートの正確さも魅力的です」と背番号14に信頼を寄せる。
5試合を消化して4勝1敗、12得点2失点で得失点差は10。U20日本代表のGK荒木琉偉がカギをかける堅守に加えて中積ら攻撃陣がマジカルで楽しいパスを繋げば復帰初年度での頂点も見えてくる。
(長嶋 久樹)
◇中積 為(なかつみ・なる)2007年(平19)12月19日生まれ、大阪府東大阪市出身の17歳。幼稚園の時にG大阪門真サッカースクールでサッカーを始め小中高とG大阪のアカデミー一筋。173センチ、66キロ、利き足は左足。目標の選手は古橋亨梧。