7球目で崩れた巨人・戸郷翔征「懸命に描いた青写真」、あの日と同じ岸田行倫とのノーノーコンビ「いいイメージで入れる」はずだった…

2025年5月21日(水)6時0分 読売新聞

1回1死1、2塁、前川の内野ゴロで、送球ミスとなり3点目を許した戸郷=宇那木健一撮影

 阪神4—0巨人(セ・リーグ=20日)——阪神が3連勝。一回、森下の2ランで先制し、七回に森下の犠飛で加点。才木は5安打に抑えて三塁を踏ませず、今季初完封を飾った。巨人の戸郷は開幕4連敗。

 昨年5月24日、巨人の戸郷は甲子園での阪神戦で自身初のノーヒットノーランを達成した。あれから約1年。「いいイメージで入れる」と、あの日も組んだ岸田との今季初バッテリーで同じマウンドに立った。しかし、不振でもがきながらも懸命に描いた青写真は、7球目でもろくも崩れた。

 一回一死一塁で、3番森下を迎えた。巨人戦で3試合連続本塁打中のキーマンに対し、1ボールから内角を狙った直球が真ん中低めに入り、左翼席に2ランを運ばれた。沸き返る敵地の雰囲気にのまれるように、失策絡みで3点目も失った。

 快挙を成し遂げた1年前の試合後、戸郷は「真っすぐが良ければ他の変化球が効いてくる」と話していた。だが、今季は肝心な場面での制球ミスも目立つ。昨季は右打者を1割台と抑え込んだが、今季は試合前時点で4割台。「(ストライク)ゾーンだけを意識した」という森下の一発も、厳しいコースをつけずに浴びたものだった。

 4回3失点で開幕4連敗。6度目の登板でも白星はつかめなかった。ただ、三回に大山を内角直球で遊ゴロ併殺に仕留めるなど、尻上がりに調子を上げた内容に、杉内投手チーフコーチは「早く勝てれば波に乗れると思う」と評価した。

 戸郷は試合終了の瞬間、今季初完封を飾って笑顔を浮かべる相手エースの才木をじっと見つめた。次回登板は中4日の見通し。森下への失投を「ああいうことを減らしていかないことには、勝ちにはつながらない」と反省しつつ、「いいものを増やしていきたい」。復活を目指し、一歩ずつ前に進んでいく。(財津翔)

巨人・阿部監督「(一回の3失点に)なかなか大量点を取れる打線ではないので、痛い失点になった。その中でミスもあった。そういうことをしているようでは勝てない」

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